高く伸びたハンドル、地を這うようなロー&ロングの車体。このスタイルこそ、アメリカンの王道であり、大きな醍醐味。アメリカン=大排気量車というイメージがあるけれど、小排気量車だってここまでやれる!50ccのアメリカンカスタムを集めてみました!


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)


PHOTO●石塚よしひろ(ISHIZUKA Yoshihiro)

フロントフォーク延長で豪快なフォルムを演出



 東京都新宿区にあるバイクショップ「A&7」が2004年(平成16年)に製作したカスタム。ベース車両は、ホンダの「マグナ」シリーズの最小版である、1995年(平成7年)に発売された「マグナ50(フィフティ)」。




 フロントフォークを固定するステムは、フロントフォークを8度寝かせる、キタコのアメリカントップブリッジ&ステム(マグナ50とJAZZに適合)を装着。フロントフォークにはキタコのフォーク延長キットを装着してロング化し、アメリカンらしい豪快なチョッパースタイルにカスタマイズ。




 マフラーはスラッシュカットタイプの右側2本出し(メーカー不明)に変更し、アメリカンテイストを向上。極限まで長くフレアードされたクラシカルなスタイルのデイトナ製リヤフェンダー(廃版)や、ロングタイプシーシーバー(廃版)もポイント。




●4MINIチャンプ7より(2004年発売)/PHOTO:石塚よしひろ(ISHIZUKA Yoshihiro)



●カスタムDATA


・キタコ製アメリカントップブリッジ&ステム(廃版)


・キタコ製フォーク延長キット(廃版)


・スラッシュカットマフラー(メーカー不明)


・デイトナ製リヤフェンダー(廃版)


・デイトナ製シーシーバー(廃版)
★2019年現在、マグナ50やJAZZ(ジャズ)のアメリカンカスタムを作るには?




上記のカスタムDATAを見てもお分かりの通り、マグナ50やJAZZ(ジャズ)のカスタムパーツは廃版となったものが多い。ただしマグナ50やJAZZ(ジャズ)には今でも根強いファンが多く、中古車のタマ数もまずまず。そのため、下記の「ハリケーン」を始め、一部のパーツメーカーでは、現在でもマグナ50やJAZZ(ジャズ)のカスタムパーツを取り扱い中。マグナ50やJAZZ(ジャズ)のカスタムを考えている人は、インターネットなどで、マグナ50用やJAZZ(ジャズ)用、またどの車両にも装着できる汎用品などを、じっくりと探してみることをオススメする。

名画「イージー☆ライダー」のキャプテン・アメリカ仕様

 こちらもバイクショップ「A&7」が2004年(平成16年)に製作したカスタム。ベース車両は、1986年(昭和61年)に発売された「ホンダ マグナ50(フィフティ)」。




 1970年(昭和45年)に公開された“アメリカン・ニューシネマ”と呼ばれるジャンルの映画「イージー☆ライダー」において、主演のピーター・フォンダが扮する“キャプテン・アメリカ”が駆っていたまさしく、“チョッパースタイル”の過激なカスタムバイクを再現しているのがポイントだ。




 スラッシュカットエンドの右側2本出しマフラー、リジッド式のリヤサスペンション、ロングタイプのフロントフォークなど、カスタムメニューは豊富。メッキ処理されたフレームも見どころだ。

●カスタムDATA


・キタコ製アメリカントップブリッジ&ステム(廃版)


・フロントフォーク延長


・リジッド式リヤショック


・スラッシュカットマフラー(メーカー不明)


・社外ベーツ型ヘッドライト


・社外アメリカンハンドル

マグナ50を華麗なチョッパースタイルにアレンジ

 ハンドルなどのバイクパーツでもおなじみの「ハリケーン」が製作した、チョッパースタイルのマグナ50。バイザー付きの小径ベーツライトやリヤ部のシーシーバーなど、アメリカンならではのアイテムを随所に投入済みだ。前方へと長く伸びたフロントフォークによって、ロー&ロング化。とても50ccとは思えない、迫力あるフォルムに仕上げている。

●カスタムDATA(※すべてハリケーン製)


・アメリカンハンドルキット


・フロントフォークジョイント 150mm


・アルミフロントフェンダー(ショートタイプ)


・アルミリヤフェンダー


・Wスラッシュカットマフラー


・4.5インチベーツタイプ ヘッドライトキット(専用ステー付き)


・ヘッドライトバイザー


・左右ステップフォワードキット

超ワイドなチョッパーハンドルでカスタム

 小径のフロントベーツライト、ミニウインカー、コブラ型シート、長く伸びたシーシーバーの装着などで、カスタム度を大幅に高めたJAZZ(ジャズ)改。長く伸びたフロントフォークや、豪快に広がつたチョッパーハンドルで、アメリカンテイストを上手に引き出している。




 フロントフォークはノーマルをベースに、超ロングタイプのフォークジョイントを接続して、フォークのインナー部を大幅に延長。これにノーマルよりも寝かせた(角度を付けた)ステムを組み合わせ、ロー&ロングフォルムを獲得。




 小径のベーツライトやミニウインカー、メッキ仕上げのカバー付きエアフィルターなど、アメリカンカスタムには不可欠のアイテムもチョイス。マフラーは極大のカーボンサイレンサーを備えた、デイトナのモンキー用(廃版)を流用。




●4MINIチャンプ7より(2004年発売)/PHOTO:石塚よしひろ(ISHIZUKA Yoshihiro)





●カスタムDATA(※すべて廃版)


・キタコ製アメリカントップブリッジ&ステム


・キタコ製フォーク延長キット


・デイトナ製マフラー


・デイトナ製リヤフェンダー


・デイトナ製シーシーバー

可愛いモンキーにアメリカンのエッセンスをプラス

 豪快に伸びたモンキー330シックスベンドハンドル、500mmのラウンドシーシーバー、ユニークな形状の160mmロングスイングアームなど、多数のハリケーン製バーツを駆使して製作されたモンキーアメリカン。




 前後にチューブレス用10インチアルミホイールを装着して、豪快な足周りを演出。スチール製クロームメッキのダウンマフラースラッシュカットで、シャープなサイドビューに仕上げているのもポイント。




 フロントマスクは、アメリカンには欠かせない4.5ベーツタイプのレインボーライトをチョイス。これにクロームメッキを施したヘッドライトパイザーを装着。また、シートはノーマルキャリアも使用可能なプレーンシート、左右のグリップはアルミビレットをチョイスするなど、細部まで隈なくカスタマイズ。

リヤはラウントシーシーバーとハイマウ ントテールランプkitキャンツアイミニを組 み合わせ。
ハリケーンからは様々な形状のハンドルがラインナップされている。


●カスタムDATA


・モンキー330シックスベンドハンドル


・500mmラウンドシーシーバー


・160mmロングスイングアーム


・ハンドルホルダーH30


・ミニスピードメーターkit


・フットベグビレット


・ブレーキペダルカバー


・ヘッドライトバイザー


・ロングスロットルケーブル ステンレスメッシュ(150mmロング)


・ロングメーターケープル ステンレスメッシュ(150mmロング)


・チューブレス用10インチアルミホイール


・スラッシュカットマフラー


・4.5インチベーツタイプ ヘッドライトキット(専用ステー付き)


・ヘッドライトバイザー


・ハイマウ ントテールランプkit


・プレーンシート


(※以上はすべてハリケーン製)


・NSR50用フロントフォーク


・NSR50用ディスクブレーキ周り


・社外NSR50ディスクローター取り付け用ハブ
■A&7


http://www.midway.jp/a7/




■ハリケーン


https://www.hurricane-web.jp/
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情報提供元: MotorFan
記事名:「 これが50ccって本当!?小さなアメリカンカスタムたち