ガスタービンはシンプルでコンパクトなパワーユニットとして注目されるだけでなく、燃料もガソリンに限らず、天然ガス、灯油など様々な種類への対応が可能。また天然ガスに比べて増加するNOx対策が取れれば、炭素フリーの水素を燃料とすることも期待される。といったように環境に優しい技術だ。
と言いつつ、うれしいのは「光と風を感じながら大地を駆け抜ける電動SUV」というコンセプトを持つ点だ。未来に向けて、走る楽しさに重点が置かれているのがいい。23日発表ということで、今はティザー画像しかお見せできないが、かなりアグレッシブなデザインが想像される。
また駆動方式は電動4WDの「Quad motor 4WD システム」(クアッド・モーター4WDシステム)と呼ばれるもの。三菱の独自技術である2つの電動モーターでアクティブにヨーコントロールを行なう「デュアルモーターAYC」技術をさらに進めたもので、リヤに取り付けられていたそのシステムをフロントにも採用しているのが特徴。
元来、ランサー・エボリューションで鍛え上げられてヨーコントロール技術をベースとするシステムだが、4輪の電気モーターによってさらなる高精度な制御が可能となっている。
さらにMI-PILOT(マイ・パイロット)という運転支援技術を採用。ARウインドウシールドに、光センサーを用いたセンシング技術から得た運転支援情報をわかりやすく表示。ドライバーに的確な注意喚起を行なう上、予防安全技術とのコンビネーションで安全で快適、そして運転する喜びを提供できるものになっているという。
2台目は「Super Height K-Wagon Concept」(スーパーハイトKワゴンコンセプト)。このモデルは軽自動車の可能性を極限まで高めたといえるもので、居住空間の機能性、そして走りに妥協しないモデル。単に広い快適な空間を実現しただけではなく、キビキビと小気味よい走りも自慢だという。またMI-PILOTによる高速道路同一車線運転支援技術や、サポカーSワイドに該当する予防安全技術も採用している。
三菱自動車ブースでは、これらのコンセプトカーを様々な角度から見られるバーチャル・リアリティ(VR)技術を展開。その演出にもよって、MI-TECH CONCEPTの世界観を体感できるものとなっているという。
今年2019年3月のジュネーブショーで発表された、コンセプトカー「ENGELBERG TOURER」(エンゲルベルグ・ツアラー)を展示。ツインモーター4WDのプラグイン・ハイブリッドEVというハイメカ仕様ながら、3列シートでSUVを実現した濃密なモデル。
さらにアウトランダーPHEVをベース電気を供給する電動DRIVE HOUSEも展示。クルマをパワーステーションとして暮らしに取り込む生活を紹介している。
このほか展示される市販車は、アウトランダーPHEV、デリカD:5、RVR、エクリプス クロス、eKワゴン、eKクロスなどで、コンセプトカーと併せて合計13台のモデルが展示される。