2019年11月、日本ミシュランタイヤ株式会社から、トラック・バス用の新型オールシーズンタイヤ「MICHELIN X Multi Grip Z」(ミシュラン エックス マルチグリップゼット)が販売開始される。

従来モデルとの違いは? 全方位進化で商品力アップ

1.優れたロングライフ性能


深溝によりロングライフを実現させることで、ランニングコストが下がり、コスト削減に繋がる。




2.オールシーズン使用可能


新品時から摩耗末期まで最適化されたパターンデザインが、高いグリップ性能を確保している。濡れた地面でも、浅雪路面でも高いグリップ力を発揮するという。全天候で、安全性が維持されるとのこと。




3.偏摩耗抑制


ワイヤー材をカーカスとトレッド部の間にタイヤの回転方向に対して平行に巻き上げ構成したコイル(インフィニコイル)の採用により接地面が最適化され偏摩耗を抑制している。タイヤの位置交換(ローテション)回数低減が作業時間の短縮になり、生産性が上がる。




4.ケーシング耐久性向上


インフィニコイルがトレッド部への損傷を防ぎ、タイヤ故障の低減につながる。リトレッドタイヤへの再生率も向上するという。

で、インフィニコイルって何?

 ワイヤー材をカーカスとトレッド部の間にタイヤの回転方向に対して平行に巻き上げ構成したコイルだ。このコイルの採用により、トレッド部の剛性、安全性が向上するという。また、走行中タイヤ高速回転時の遠心力によって生じるトレッド中央部のせり上がりを防ぎ、変形による転がり抵抗を低減、発熱量を抑制している。




 均等な接地面の確保により、偏摩耗を抑制して、ケーシングの耐久性を向上させ、安全性が向上するという仕組みだ。この仕組は、プレミアムワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One」に搭載されている。

先進技術を活かして、運送事業者の生産性を最大化

「MICHELIN X Multi Grip Z」は、大型車の中・長距離車両向けに開発されたタイヤである。深溝による長寿命化と、全天候に対応しオールシーズンの使用を実現させている。摩耗末期までのグリップ性能維持、耐偏摩耗性などの特徴を活かして、運送事業者の生産性を最大化しているそうだ。

今さらながら、ミシュランについておさらい

 ミシュランは、フランス クレルモン=フェランに本社を置くタイヤ製造の世界的なリーダーだ。12万5000人以上の従業員を擁し、170カ国で持続可能なモビリティの実現のため、顧客にとって最適なタイヤ、サービス、ソリューションを提供している。67製造拠点で、約1億9千万本のタイヤを製造(2018年実績)するとともに、デジタルサービス、旅行ガイド、ホテル・レストランガイド、地図など、皆様のモビリティをユニークで充実した体験にする手伝いや、多様な産業に提供するハイテク素材を開発している。




 モータースポーツでの存在感も高く、世界のトップカテゴリーに絞って見ると、現在MotoGPはミシュランのワンメイク供給となっている。




企業URL:www.michelin.com

情報提供元: MotorFan
記事名:「 クルマやバイクだけじゃない! ミシュランはトラックやバスもいける! オールシーズンタイヤ「MICHELIN X Multi Grip Z」を発売!