9月20日、トヨタ自動車は「ランドクルーザー・シリーズ」のグリーバル累計販売台数が1000万台を突破し、8月末で1001万5000台に達したことを発表。改めて全世界の“ランクル”ユーザーに感謝の意を表した。あわせて、トヨタではランドクルーザーの歴史がすべてわかる特設サイトを公開。あまりにも濃い内容で、ファンなら必見だ。

「信頼性、耐久性、悪路走破性」を開発思想に、68年にわたってユーザーのニーズに応えてきた

 トヨタ・ランドクルーザーは、1951年8月1日発売された「トヨタ・ジープBJ型」を起源に、68年というトヨタで最も長い歴史をもつロングセラーモデルだ。

20系(1955年)

 初代の発売から4年後、1955年11月に投入した20系で本格的な輸出を開始。以降、ランドクルーザーの開発思想である「信頼性、耐久性、悪路走破性」を犠牲にせず、ユーザーのニーズに応えるクルマづくりを一貫して続けることにより、世界のカスタマーから多くの支持を受け、当初年間100台にも満たなかった輸出台数は、10年後の1965年には1万台を越えるようになった。現在では、約170の国と地域で販売しており、年間グローバル販売台数は約40万台にのぼる。

40系(1960年)

 こうしてランドクルーザーは、グローバルでトヨタブランドの信頼性を高めることに大きく貢献し、トヨタの輸出拡大の足掛かりとなった。またその信頼性、耐久性の高さから、製造から50年以上経ったランドクルーザー40系が、いまだに現役で活躍している地域も存在している。

UAEの漁村では50年以上経った現在でも40系が現役だ

 ランドクルーザーの歴史はトヨタQDR(Quality : 品質、Durability : 耐久性、Reliability : 信頼性)の象徴であると同時に、「世のため、人のため」というトヨタのクルマづくりの原点でもある。仕事、生活を営むための心強い相棒として、「人の命や物を運び、移動の夢を叶える」クルマ、「行きたいときに、行きたいところに行って、必ず帰って来られる」クルマ、それがランドクルーザーなのである。

南米コスタリカのニンジン収穫風景

 アフリカのブルンジでは、マラリアに罹った子供を病院に移送したり、ウガンダの難民キャンプでは診療所に患者を運んだり、人道支援の面でも活躍。オーストラリアでは、亜鉛、銅鉱山の地下1600mの坑内の移動車として、また、兵庫県とほぼ同じ広さを持つ広大な牛放牧牧場で牛の追い込みにも使われている。

55系(1967年)
60系(1980年)


 そして中米コスタリカでは、人が立つのもやっとという標高3500mの急斜面でニンジンの収穫の足として活躍し、「畑まで入っていけるのはランドクルーザーだから」と信頼を寄せている地域もある。ランドクルーザーがないと生活が成り立たない場所が、地球上にはまだまだたくさん存在しているのだ。

70系(1984年)
80系(1989年)


 ランドクルーザーは68年の歴史のなかで、あらゆる国、あらゆる環境、あらゆる道で鍛えられてきた。




 トヨタ自動車は、「今後もランドクルーザー開発では、お客様の期待に応え、期待を超えていくためにも、世界中のあらゆる道で使われることを想定し、最も厳しい基準を自らに課し、唯一無二の存在を目指したクルマづくりを続けてまいります」との公式コメントを発表するとともに、公式ホームページ内にランドクルーザー特設サイトを開設した。

90系プラド(1996年)
100系(1998年)


200系(2012年)
200系(2015年マイナーチェンジ)


情報提供元: MotorFan
記事名:「 トヨタの本格オフロード4WD「ランドクルーザー」の世界累計販売台数が1000万台を突破! 特設サイトも公開!