三菱自動車は、ベトナム経済の発展に貢献するため、同国自動車市場創生期にあたる1994年、MMV の前身である生産・販売会社を三菱商事や現地パートナーと合同で設立し、ベトナム事業を開始した。その後のベトナムの自動車市場拡大とともに、現在ではアセアンにおける成長戦略を支える重要な事業のひとつとなっている。MMVでは現在、アウトランダーのノックダウン生産(※)を行なっているが、エクスパンダーの生産開始に合わせてMMVの生産能力増強を検討しているという。
(※)他国や他企業で生産された製品の主要部品を輸入して、現地で組立・販売する方式
三菱自動車の益子修会長は、「ベトナムで高品質なクルマを造り、より多くのお客様にお届けするというこの新たな挑戦は、ベトナム事業の持続的な成長を可能にするとともに、雇用の増加、人材育成、投資、技術移転といった面でベトナム自動車産業及び同国地域経済発展に貢献できると信じております」とコメントしている。
また、同社はベトナムにおける社会貢献活動にも力を入れており、このほど MMVよりベトナム赤十字社を通じ、ホーチミン市の大学生、同市とビンズン省の高校生計70名に奨学金支援を実施。今後も同社は次世代の教育支援をはじめとした社会貢献活動を通じ、ベトナム社会の持続的成長に寄与していく方針だ。