険しい頂が澄んだ波の打ち寄せる海岸平野へとつながる、変化に富んだすばらしい景色が特徴的な地域で、ウミワシやクジラ、シャチ、タラなどが大自然の豊かさを謳歌している。そしてロフォーテン諸島は干しタラの名産地にもなっている。
参加車7台のウラカンによる旅は、ノルウェー本土とロフォーテン諸島をつなぐハシュタからスタート。最初に立ち寄ったのは、小さな島の群れの中のひとつの島の、海に覆いかぶさるような崖のふもとにあり、多くの人が世界で最も美しいと呼ぶニングスヴァールという漁村。海に隣接したサッカー場で知られている場所だ。
その後、南に向かい、地元の人々が2月から6月にかけてタラを干すために使用するピラミッド型の木製の棚が点在するなかをドライブ。初日は、ノルウェーで最も古く保存状態のよい漁村のひとつ、ヌースフィヨルドに。いにしえの漁師たちが漁に出ていないときに過ごした伝統的な赤色の小屋「ローブー」が有名な場所だ。
翌日は北へと向かって、フラックスタッド島のランベルクに立ち寄る。ここは島で最も広い浜辺を誇り、その白い砂と青く澄んだ海がカリブ海を思わせる場所。そこから息を呑むような景色の海岸線を通り、北極線上で最も古い街と言われる、人口4700人のスヴォルヴァールに到着した。
スヴォルヴァールを出発した後、全行程630kmを終え、スタート地点であったノルウェー北部のハシュタへ戻り、フィナーレを迎えた。ケイペン山頂で見た真夜中の太陽は忘れ得ぬ記憶となり、旅をさらに彩るものになったとのことだ。