横浜ゴムは、低床バス専用リブラグタイヤ「507U(ゴーマルナナ・ユー)」を2019年7月16日に発売した。発売サイズは275/70R22.5 148/145Jの1サイズで、価格はオープンプライス。

「507U」はバス停で導入の動きが広まっているバリアフリー縁石への対応とリトレッド(更生)性の向上を目指して開発された。タイヤのサイドウォールには、バス専用タイヤであることを示す「for BUS USE」マークが打刻されている。




 バリアフリー縁石とはタイヤとの接触部を曲面にした形状の縁石で、それに沿ってタイヤを接触させながら停車することで車体をより縁石まで寄せることができる。乗降口と歩道の間に生まれる隙間が少なくなるため、高齢者や車椅子、ベビーカー使用者のスムーズな乗り降りが可能となる。




 バリアフリー縁石への対応では縁石に接触する機会の多いタイヤショルダー部のゴムを厚くすることで、接触時の耐久性を確保した。リトレッド性の向上ではリム脱着時の破損を防止するためビード形状の見直しを行い、トレッドのセンターの溝に「新ストーンイジェクター」を採用している。「新ストーンイジェクター」は溝底の体積を溝表面より小さくしたことで石が溝底まで入り込むのを防ぎ、タイヤベルトの損傷を抑制する。


 さらに、耐摩耗性能も高めているほか、「MY777」で好評を得ていた低燃費性能、静粛性能、ウェット制動性能などは同等レベルとしている。

バリアフリー縁石とタイヤ接触部

「for BUS USE」マーク

リム脱着時の破損を防止するビード形状

タイヤベルトの損傷を抑制する「新ストーンイジェクター」

情報提供元: MotorFan
記事名:「 横浜ゴム:低床バス専用リブラグタイヤ「507U」新発売