Country:Italy


Debut:2009年4月(一部改良:18年9月)


車両本体価格:299万円~392万円




REPORT●塚田 勝弘(TSUKADA Katsuhiro)


PHOTO●井上 誠(INOUE Makoto)

ディフューザー一体型リヤバンパーや「コンペティツィオーネ」エンブレムが辛口のホットハッチであることを主張する。リヤルーフスポイラー、上質なクローム仕上げのツインデュアルエキゾーストパイプも目を惹く。

全車1368㏄の直列4気筒インタークーラーターボを搭載し、「コンペティツィオーネ」は、180㎰/23.5㎏ mという強心臓が与えられている。車両重量は1120㎏と軽量なので、咆哮とともに強烈なダッシュを楽しめる。

複雑な形状の10スポークのアルミホイール、ピレリ「P ZERO NERO」の205/40R17タイヤを履く「コンペティツィオーネ」。ホイールからのぞく高性能の証である赤いキャリパーは、ブレンボの4ポットで、前後ともにドリルドディスクを装着する。

サソリのエンブレムがステアリングに配される595。「コンペティツィオーネ」は、レザー/アルカンターラステアリングにカーボン加飾が施され、上質感も漂う。2018年9月の改良で、車載インフォテイメントの「Uconnect」は、7インチに大型化された。



軽量なカーボンの骨格を採用した前席は、サベルト製でレザー/アルカンターラ仕上げ。ホールド性の高さにより、激しいコーナリングでも身体をしっかりと支えてくれる。後席は大人でも座れるが短時間用と割り切りたい。



シングルクラッチ式ATモード5速シーケンシャルは、ボタン式シフト、2ペダルのアルミスポーツペダルを装備。アクセルとブレーキペダルの間隔が狭いなど足元は狭いが、フットレストも備わる。2ペダルは右ハンドルのみで、5速MTは左/右ハンドルを設定する。

3.7mに満たないAセグメント車なので通常時の奥行きはミニマムだが、5対5分割可倒式の後席背もたれを倒せば、数泊のドライブやキャンプにも対応できそう。荷室容量は通常時185ℓで、最大時は550ℓまで拡大する。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 〈アバルト595〉今や希少な典型的ホットハッチ!【ひと目でわかる最新スポーツカーの魅力】