そのダイヤモンド電機が手がける小型・高性能のマルチ点火コイルがダイハツが7月に発表する新型タントのKF型エンジンに採用された。
昨今、地球温暖化対策として、自動車の低燃費化・低 CO2 排出の必要性が世界的に高まっている。そこでエンジンのトレンドとして、燃焼しにくい条件下において気筒内の流速を高め、安定燃焼させることが、低燃費・低排出ガスのキー技術となっている。
これに対応するために、火花放電を作り出す点火コイルはより高いエネルギーを出力することが求められ、必然的に大型となるため、搭載スペースや、重量増が課題となっている。そこで、ダイヤモンド電機は小型で高いエネルギーを出力できる、新コンセプトとなる「マルチ点火コ イル」を開発した。
「マルチ点火コイル」は、1/1000 秒レベルの複数回の火花放電を可能とし、高密度構造 と、“巻線仕様” “スイッチング素子”の最適化により、小型・高エネルギー化を実現している。また、体積あたりの出力エネルギー世界一を達成した(2019 年 6 月ダイヤモンド電機調べ)
この効果として、ダイハツ新型タント・タントカスタムに搭載された新エンジンにおいて、低燃費化 最大 2%を達成した。DNGAをベースにして開発される車種に順次、展開が見込まれている。