樹脂製ということで剛性には大いに気が払われた。リヤガラスをぐるりと取り囲む環状フレーム(レインフォース)を作成し、その裏側に内張りを、後部表側にボディパネルを、そして上部にはガラスを載せて接着する構造としている。環状フレームと内張り、ボディパネルはすべて樹脂製だ。
環状フレームは前端のヒンジを受けることもあり、とにかく頑丈に作らなければならない。そこで、角丸形状のポリウレタン製パイプをメイン材にし、次にガラス長繊維を45度/マイナス45度/0度と3回巻き、その上から樹脂で固めるという構造にした。出来上がりは金属製に比肩する剛性で、もちろん鋼製に対して10%の軽量化を果たしている。