REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、WILLERS
この実証実験はWILLERSおよび、三井物産の子会社でシンガポール最大のカーシェアリング運営企業である「CarClub」、シンガポール政府の準国営エンジニアリング企業「STエンジニアリング」との共同プロジェクト。
WILLERSがビジネスデザインと企画・運営を担当し、バスの運行主体に位置付けられる。CarClubは人材管理を含めたバスの運行オペレーション、STエンジニアリングは自動運転制御技術と車両のメンテナンスを担当する。
乗客はジュロン・レイク・ガーデンズ内の事前に設定されたコース内で専用スマートフォンアプリを使用し、乗車したい場所、降車したい場所、人数を入力、送信。指定した場所でバスの到着を待って利用するという、アプリを用いたプリセット型オンデマンド運行の形態を採る。
この実証実験を通じWILLERSは、乗客およびジュロン・レイク・ガーデンズ内の歩行者が自動運転バスに対しどのような不安を抱くか、また運賃がどの程度なら利用したいと思うかなど商業化に向けた調査を行うとともに、運行マニュアルの策定や、レベル4自動運転へのステップアップに向けて遠隔監視システムによる動態管理や実地データ収集も実施。その成果をもとに、今秋より日本でも実証実験を行う計画となっている。
【ナブヤ・アルマ 主要スペック】
全長×全幅×全高:4.75×2.11×2.65m 乗車定員:15人(11席+4人) 車両重量:3450kg 最高出力:15kW 最高速度:25km/h 対応スロープ角度:12% 充電時間:8時間(3.6kW)/4時間(7.2kW) 対応時間:9時間