【7DCL750】


スターティングデバイス 湿式多板クラッチ × 2セット


ギヤ段 前進7段/後退1段


トルク容量 790Nm


ギヤ比


 1速 3.08


 2速 2.19


 3速 1.63


 4速 1.29


 5速 1.03


 6速 0.84


 7速 0.69


 後退 ——


最終減速比 5.14


レシオカバレッジ 4.46


(Ferrari 458/488)

 フェラーリ458/488、カリフォルニアTのトランスミッションは、このゲトラグ・7DCL750で、フェラーリの呼称は「F1ギヤボックス」。DCLのLはLongitudinal:縦置きを示す。




 中空2層構造のプライマリー(インプット)シャフトは、内側が奇数段/外側が偶数段。ここからセカンダリー(カウンター)シャフト1に伝え、さらに前方に出力を戻すためのセカンダリーシャフト2でデファレンシャルギヤを駆動する構造としている。これは全長を短縮するための方策で、そのため5軸構成という複雑な構造になった。

 中空2層構造のプライマリー(インプット)シャフトは、内側が奇数段/外側が偶数段。ここからセカンダリー(カウンター)シャフト1に伝え、さらに前方に出力を戻すためのセカンダリーシャフト2でデファレンシャルギヤを駆動する構造としている。これは全長を短縮するための方策で、そのため4軸+直交ピニオン軸という複雑な構造になった。1〜7速ギヤはすべて、トリプルコーンシンクロ構造。



 最高許容回転数は9500。重量はおよそ128kg、全長はFR用で最長880mmで、eデフの装着も可能。ミッドシップの場合はプロペラシャフト用のフランジを外すことで全長を短縮、695mmに収まる。オイル量は変速部に3ℓ、バルブボディ/油圧系に7ℓを要し、交換は不要としている。

メルセデスAMG-GTのトランスアクスル。4軸構成であることがわかる。ダイムラーでは「SPEEDSHIFT DCT」の呼称。

【7DCL750:SPEEDSHIFT DCT】


ギヤ比


 1速 3.397(3.077)


 2速 2.186(2.186)


 3速 1.627(1.627)


 4速 1.286(1.286)


 5速 1.029(1.029)


 6速 0.840(0.840)


 7速 0.633(0.693)


 後退 2.792(2.792)


最終減速比 3.667(3.875)


レシオカバレッジ 5.37(4.44)


*AMG-GT/GT S、(カッコ)内はAMG-GT C/GT R
【7DCL750:for Ford GT】


ギヤ比


 1速 3.397


 2速 2.186


 3速 1.626


 4速 1.285


 5速 1.029


 6速 0.839


 7速 0.634


 後退 ——


最終減速比 3.667


レシオカバレッジ 5.37
情報提供元: MotorFan
記事名:「 フェラーリ488にフォードGTにAMG-GT——スーパースポーツのための7速DCT