現行型発表:13年8月(一部改良 18年5月)
JC08モード燃費:20.2km/ℓ ※「KX」、「KC」のMR/5速AGS車。
レポート●工藤貴宏(KUDO Takahiro)
フォト●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)
モデル●森脇亜紗紀(MORIWAKI Akisa)
■主要諸元 スーパーキャリイ X
全長×全幅×全高(㎜):3395×1475×1885
荷台長×荷台幅×荷台高(㎜):1480×1410×290
ホイールベース(㎜):1905
トレッド(㎜) 前/後:1305/1290
車両重量(㎏):770
エンジン種類:直列3気筒DOHC
総排気量(㏄):658
最高出力(kW[㎰]/rpm):37[50]/5700
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):63[6.4]/3500
燃料タンク容量(ℓ):34(レギュラー)
トランスミッション形式:5速MT
駆動方式:MR
タイヤ・サイズ:145/80R12
最小回転半径(m):3.6
JC08モード燃費(㎞/ℓ):18.8
車両本体価格:110万2680円
着座位置は高く、Aピラーのアシストグリップを活用しつつ、登るように乗り込む感覚は一般的な軽自動車とは異なる。背の低い人には優しくないとはいえ、ライバルに比べると若干着座位置が低く、ドア開口面積も広くて有利だ。
ボディカラー:ガーデニングアクアメタリック
オプション装備:アッパーメンバーガード(8856円)/荷台マット(1万4580円)/サイドデカール(3万3480円)/ルーフデカール(1万5390円)/他
表面処理などもさっぱりとした仕上げで、ビジネスライクに徹した質実剛健の設計思想。乗員側への張り出しを抑えて開放感を高めた意匠と、大きなポケットを多く用意しているのが特徴だ。運転席脇には固定式ドリンクホルダーもある。
標準車(キャビンが大きくないタイプ)同士でライバルと比べると、荷台長1940mm、荷台フロア長2030mmは同寸。一方でロングキャビン車同士を比較すると「スーパーキャリイ」の方が短いが、これはキャビンをより広くして居住性を重視した設計だと解釈すればわかりやすい。荷台の広さが欲しいなら「ハイゼットジャンボ」、居住性なら「スーパーキャリイ」なのだ。
用途に合わせてさまざまタイプの特装車を用意している。荷室の中の温度を低く保てる「食品シリーズ」や荷台を跳ね上げられる「ダンプシリーズ」のほか、二輪車メーカーらしいバイク専用荷台を組み合わせた「バイクキャリイカー」や荷台がないベース車両もある。
実用重視なら価格が最も安い「KC」(5速MT)だが、快適性も考えると「スーパーキャリイX」(3速AT)が魅力だ。標準ボディのキャリイ「KX」よりも11万2320円高いが、車内が大幅に広がってシートの座り心地も上質になり、頭上には棚も備わる。フロントスタビライザーの装着で走行安定性も向上する。
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