新型カタナの登場で再び脚光を浴びる、旧型のカタナ(GSX1100S)たち。東京モーターサイクルショー2019でも、カッコいい旧型カタナが多数展示された。


PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

ヨシムラJAPAN GSX1100S カタナ改

超豪華&超高性能な「手曲チタンサイクロン」を奢るブラックカタナ

 西部警察の「鳩村仕様」をイメージさせる、渋いブラックカラーにドレスアップされた1100カタナ改。




 ヨシムラが誇る、豪華なチタン手曲サイクロンマフラー、TMR-MJN40キャブレター(デュアルタックファンネル仕様)、ST-L1カムシャフト、アルミエンジンカバー、マグネシウムヘッドサイドカバーなどでカスタマイズ。


 ウインカーの位置変更など、カスタムセンスの高さにも注目だ。



SD BROS MOTORCYCLE

前後18インチ!外装、エンジン、足周りを徹底カスタマイズ

 ホイール径を前後18インチに変更(ノーマルはフロント19インチ、リヤ17インチ)した、“究極のカタナ改”と呼ぶべき超カスタム。




 エンジンはヨシムラ製φ74ピストン(ノーマルはφ72の1075cc)で1135ccにボアアップされ、ヨシムラ製ST-1ハイカム、DID SPLカムチェーン、TSS製スリッパークラッチなどでチューニング。排気系はTNKエンジニアリング製チタンマフラーでポテンシャルアップされている。




 足周りは前後にブレンボ製4ポットキャリパー、ハイパープロ製φ43フロントフォークなどで徹底強化。外装はカーボン製で軽量化されるなど、カタナの外観を崩すことなく細部まで入念に仕上げられている。





【SPEC SHEET】


≪ブレーキ≫


BUILD A LINE フロントブレーキホース T-TYPE ステンブラック


BUILD A LINE リヤブレーキホース ステンブラック


BUILD A LINE クラッチホース ステンブラック


サンスター プレミアムレーシング フロントローター φ320


サンスター リヤローター φ220


ブレンボ (F)4ポット レーシングキャリパー


ブレンボ (R)4ポット ビレットキャリパー


ゲイルスピード ビレットラジアルブレーキマスター


ゲイルスピード ビレットクラッチホルダー




≪冷却≫


アールズ ラウンド オイルクーラーキット ♯6 9インチ16段 ブラック




≪マフラー≫


TNKエンジニアリング チタンマフラー


マーベリック カーボンサイレンサー




≪吸気≫


ヨシムラ ヨシムラミクニTMR-MJNφ40 デュアルタックファンネル仕様




≪ホイール≫


PMC アルミニウム鍛造ホイール MATRIX




≪駆動≫


しゃぼん玉 ゲイルスピード用リヤスプロケット 530-45T ポリッシュ


EK 3Dチェーン 520コンバート




≪タイヤ≫


ダンロップ α-13(F110/80ZR-18・R160/60ZR-18)




≪サスペンション≫


ハイパープロ φ43フロントフォーク ブラック/ゴールド


ハイパープロ ツイン式リヤショック 特注カラー




≪ハンドル≫


サンセイ セパレートハンドル


サンセイ カーボンハンドルバー




≪ステップ≫


アグラス バックステップ ZRX1200用




≪車体≫


ワンオフ ビレットステム


ウイリー スイングアーム 5角目の字 RXコート仕様


カーボンドライジャパン フレーム カーボンドライプロテック


フレーム補強 3箇所




≪エンジン≫


ヨシムラ φ74ピストン 1135cc(STD φ72 1075cc)


ヨシムラ ハイカム ST-1


ヨシムラ DID SPLカムチェーン


TSS スリッパークラッチ


ピストンピン DLC処理




≪外装≫


しゃぼん玉 カーボンアッパーカウル


しゃぼん玉 カーボンテールカウル


しゃぼん玉 スモークスクリーン


しゃぼん玉 カーボンフロントフェンダー


ピーター アルミタンク


To'sカスタム スプリームシート加工


SD BROS MC CR-1ガラスコーティング




≪電装≫


モト ガジェット モトスコープ クラシックメーター


ASウオタニ SP2フルパワーキット

ユニコーンジャパン GSX1100S ULTIMATE

テレビドラマ「西部警察」のブラックカタナをオマージュ

 “石原軍団”が出演した大人気テレビドラマ「西部警察」で、舘ひろしが扮する鳩村刑事が乗っていたカタナをオマージュしたカスタム。




 新車以上の美しさとコンディションを狙う、同社のレストアスタイル「BESPOKE(ビスポーク)」の究極の進化形「ULTIMATE」を目指した一台だ。




 外装をブラックに変更し、テール周りをショート化するなど、鳩村仕様のフォルムにカスタマイズ。




 カフェレーサースタイルのシングルシート、同社製スイングアーム、ヨシムラ製ブラックアブソリュートキャブレター、モトガジェット製メーター、マグネシウム鍛造ホイール、フルチタンマフラーなどで構成。

ユニコーンジャパン GSX1100S アルティメット・雷神

同社のレストアスタイル=BESPOKE(ビスポーク)を導入

 こちらも「BESPOKE(ビスポーク)」の究極の進化形「ULTIMATE」を目指したカタナ。アルミタンク、マグネシウム鍛造ホイール、フルチタンマフラーなどのパーツも盛り込まれている。




 「BESPOKE(ビスポーク)」とは、車両を全バラにし、フレーム単体にするとこから作業を開始。隅々までバリ取りし、溶接跡も研磨作業を実施するシステム。




 エンジンも全て分解し、各パーツのバリ取り、ブラスト加工、特殊耐熱加工、ミッションなどのWPC加工、各部のバランス取り、バルブ研磨、ポート研磨など、エンジンの精度を限界まで上げるチューニングを実施するという徹底ぶりだ。



スズキ GSX1100S カタナ ファイナルエディション(フルノーマル)

2000年に登場した、貴重な1100カタナの最終モデル

 写真はスズキブース、新型カタナのすぐ近くに展示されていた、GSX1100Sカタナのファイナルエディション。




 1981年にヨーロッパへ輸出開始されたカタナ1100。長年高い人気を誇っていたが、エンジン設計の古さゆえ排ガス規制に対応しきれず、2000年をもって生産終了。ファイナルエディションとして、1100台が国内で限定発売された。同モデルは即時完売。カタナの人気の高さを改めて知らしめた。




 エンジンは海外仕様のフルパワー111PSから、1994年から発売された国内仕様と同じく95PSにデチューン。(※1994年より、これまで750ccだった国内の二輪排気量の上限が撤廃された)




 ホイールはデザインを従来と同一の星形としつつも、初めてチューブレスタイヤを採用。貧弱だったフロントブレーキは、φ270mmソリッドディスクから、φ300mmフローティングディスクに変更されている。




 フロントブレーキキャリパーはスライド1ポットから、対向型4ポットに強化。ステップフレームは、溶接ではなくボルト止めになるなど、当時の最新モデルに相応しい改良が施されている。



情報提供元: MotorFan
記事名:「 新型カタナの登場でブーム再び! 旧型カタナ カスタム一挙/東京モーターサイクルショー2019・スズキ