ケア・キーの導入は、今月初めにボルボ・カーズが行った、「スピードの出し過ぎによる危険性を喚起するため、2020年以降のすべてのボルボ車の最高速度を180キロに制限する」という発表に続く、新しいアプローチの一環だ。
ボルボ・カーズ代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソンは、今月、ドライバーの行動を変える技術を自動車に搭載する権利、あるいは義務が自動車メーカーにあるのかについての議論を進めたいと語っている。こうした技術が利用可能になった現在、この問いかけはさらに重要な意味を持つことになる。
「私たちは、交通の安全性を向上させる責任は自動車メーカーにあると信じています。ボルボが最近発表した速度制限はこうした考え方に適しており、ケア・キーもその一例です。多くの人々が自分のクルマを友人や家族と共有したいと考えていますが、どのようにすれば彼らが安全に運転できるかについては確信が持てません。ケア・キーは、そうした方法に関する優れた対策のひとつであり、さらなる安心を提供します。」とサムエルソンは述べた。
速度制限やケア・キーといった機能は、安全上のメリットがあるだけでなく、ボルボ車のドライバーに経済的なメリットも提供する。ボルボは現在、いくつかの保険会社に対し、これらの安全機能を使用するボルボ・ユーザーに特別有利な保険を提供できるかどうかについての議論を投げ掛けているという。