PHOTO◉井上誠 REPORT◉モルツ
仲睦まじくカブに乗る山崎ご夫妻。左が旦那、右が奥サマ用で両車ともツヤ消しブラックを主色にした同テイストの作りだが、そのコンセプトは大きく異なる。
まず左のマシンは、前後フェンダーを廃してスリムなアタックバーを装着。混雑した街中でもスイスイ走り抜けられる、ストリート的なスタイルだ。その一方で右のマシンは、外装はもちろんリヤキャリアも残して積載性を考慮。扱いやすいナローなハンドルやブラウン×アイボリーを織り交ぜたカラーも女性ならではの優しい雰囲気が漂う。
お二人に話を伺うと、旦那さんのバイク趣味に奥サマが付き合っているようで(笑)、このカブに乗るために奥サマは小型二輪免許を取得したそうだ。荷物をパンパンに積んで北海道まで一緒にツーリングにも行ったりと楽しんでいるそう。
カッコいいのは当たり前、普段使いから旅までマルチにこなすこのカカスタムを手掛けたのはカブ専門店のアトリカ521で、若尾店長によると「見た目を気にして積載力などは犠牲になりがちですが、ロングランでは乗りやすさや耐久性も重要です。必要十分なパワーのカブ90をベースにしてバランスを見つつ、さらにカブらしさを損なわないように仕上げました」という。
自分の愛車を、眺めて、乗って、満足感が得られるかどうか……これはカブも例外ではない。でも、お二人の表情を見れば……うん、納得!
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