ザイリンクスとサムスン電子は2月24日 (米国時間)、世界初の5G New Radio (NR) 商用展開を可能にする提携強化を発表した。この世界初の5G NR展開は韓国で実施され、2019年中およびそれ以降に世界各国で展開される予定である。

 ザイリンクスとサムスン社はこれまで、ザイリンクスの UltraScale+プラットフォームを活用した複数の5G Massive MIMOおよびミリ波ソリューションの開発および展開について協力して取り組んできた。サムスン社はまた、ザイリンクスが間もなく発売予定のVersal ACAP (Adaptive Compute Acceleration Platform) 製品による最先端の5Gソリューションの提供についてもザイリンクスと提携している。これにより、次世代5G Massive MIMOシステムにおける演算密度要件の大幅な上昇に対応するとともに、機械学習アルゴリズムによってビームフォーミング利得のメリットを最大限に引き出し、容量およびパフォーマンスのさらなる向上を目指す。




 ザイリンクスのハードウェアおよびシステム製品開発担当エグゼクティブ バイス プレジデントであるリアム メイデン氏 (Liam Madden) は、「サムスン社との緊密な関係は長年にわたるものであり、5G NR商用展開ならびにザイリンクスのVersalプラットフォームの活用において、関係をさらに強化できることを誇りに思います。われわれは、お客様が高価値のサービスを実現できるソリューションの提供に尽力するとともに、引き続きサムスン社と協業できることを楽しみにしております」と述べている。




 サムスン社のエグゼクティブ バイス プレジデント兼研究開発およびネットワーク ビジネス部門長であるジェホ ジョン氏 (Jaeho Jeon) は、「信頼できるパートナーであるザイリンクスとの緊密な連携による共同の取り組みを通して、当社は5Gの商用化に欠かすことのできない最先端の製品の提供に成功しました。リソースをフル活用して5Gソリューションに注力することで、サムスンは没入感あふれるユーザー体験の提供と次世代テクノロジの強化に大きく前進してまいります」と述べている。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ザイリンクスとサムスン:世界初の5G NR商用展開を共同で実現