舶用業界では、昨年4月に国際海事機関(IMO)によって、船舶に対し2008年比で2030年までに40%減、更に2050年までに70%減に努めるというCO2排出制限目標が設けられ、対応が急務とされている。神戸製鋼所は、2011年に陸上用のバイナリー発電システム「マイクロバイナリー」を開発、販売開始し、工場排熱、地熱などの熱源とした分野に多くの納入実績がある。こうした知見をもとに、船舶における排熱に着目し2014年から舶用のバイナリー発電システムの開発を開始、2016年にプロトタイプでの海上試験を完了し、商品化を進めている。
また、本システムは、日本海事協会(日本)、Lloyd(イギリス)、及びDNV・GL(ノルウェー)の認証機関の承認を取得している。