久賀島は、そんな五島列島にある馬蹄形の美しい島である。やぶ椿が島中に繁茂し、凛とした美しい花を咲かせ島中を赤く彩る。また、 2018年7月、久賀島は集落全体が『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』として、世界遺産としての登録が決定した。
久賀島にあるタクシー会社は1社(5台)、レンタカー会社は1社(3台)。島の人口は約300名で、日頃から公共交通機関の不足が問題となっているうえに、昨年の世界遺産登録で観光客が更に増加し、より一層公共交通機関の不足の問題が深刻になると予想される。
そこで今回、住民自らが観光客の満足度を向上させていく施策として、実証実験を行うこととなった。
「CREW」とは、"乗りたい" と "乗せたい" を繋げるモビリティプラットフォームサービス。アプリを起動して出発点と到着点を設定すると、近くを走るCREWパートナーと呼ばれるドライバーとマッチングし、好きな場所まで送ってもらうことが可能だ。マッチングが成立して移動をし、目的地に到着すると、乗った方と運転した方それぞれが相互評価をする。また、乗った方は実費(ガソリン代)とシステム利用料を支払う他、任意で謝礼を支払うこともできるというモデルである(謝礼の支払はあくまでもユーザーの任意で行われるもので、強制されるものではない)。
■モビリティプラットフォーム CREW概要
サービス開始:2015年10月
対象地域:東京都内一部地域
アプリDL:https://app.adjust.com/aklahh0Web
サイト:https://crewcrew.jp/
ドライバーの応募の方はこちら:https://crewcrew.jp/driver/
実証実験では、タクシーが不足した場合に、島の住民にCREWパートナー(ドライバー)として観光客の移動の手助けをしてもらう。実証実験後は、CREWパートナーや実際に乗車した人の声や意見を参考にし、本格稼働への切り替えの可否を検討していく。