REPORT●伊藤英里(ITO Eri)
レプソル・ホンダ・チームが発表会を行ったのは、二輪オイル製造などを手掛ける総合エネルギー企業、レプソルの本社があるスペインのマドリード。ホンダがレプソルとMotoGPの最高峰でクラスタッグを組み、2019年で25周年を迎えた。
発表会にはレプソル・ホンダ・チームから2019シーズンを戦うふたりのライダー、マルク・マルケスとホルヘ・ロレンソが登場。MotoGPクラスで5度のタイトルを獲得したマルケスは継続参戦で、同じく3度のタイトルホルダーであるロレンソは、ドゥカティ・チームからの移籍となった。現役のチャンピオンふたりがそろう豪華な布陣で、ライダータイトルとともにチーム、コンストラクターの3冠をねらう。
ステージ上には2019年を戦うホンダのMotoGPマシン、RC213Vも姿を現した。マルケスはこれまでどおりゼッケン93を使用。新加入するロレンソのマシンは、99のゼッケンが白文字でデザインされている。
4年連続のチャンピオン獲得を目指すマルケスは「レプソル・ホンダ・チームファミリーにいられることは特別なことだよ」とコメントを発表している。
「若いとき、家でレースを見ていて、レプソル・ホンダ・チームのウエアをまといたいと思っていたんだ。スペイン選手権時代からレプソルのサポートを受け、今では世界選手権で一緒に戦っている。そして今は、レプソルとホンダがタイトルを獲得する助けになることができている。とても大きな喜びだよ」
「僕たちは家族なんだ。レプソルとホンダの関係性はすばらしく、それは目標を達成するためにとても重要なことだ。2019年の最後、彼らと一緒にお祝いができることを望んでいるよ」
マルケスのチームメイトとなるロレンソは、この発表会直前の1月21日、トレーニング中に負傷した左手首の手術を受け、左腕に白い包帯を巻いた状態で登場した。ロレンソは2月6日から始まるセパンテストの不参加を表明しており、2月23日スタートのカタールテストからの復帰を目指す。
「レプソル・ホンダはあらゆる面で、異なったレベルにある。バレンシアテストではそれがわかったし、僕の言っていることを周りにいる多くの人が聞いてくれた。ライダーにとって、チームの一部となることは夢なんだ。いい結果をもって、チームの信頼に応えたいと思っているよ」
「2019年、まず僕の目標は100パーセント回復すること。そして、コース上で、僕たちがドリームチームであることを示すことなんだ」
マルケスとロレンソ、そして2019年型RC213Vとともに、ステージ上にはレジェンドライダーであるミック・ドゥーハンとアレックス・クリビエ、そしてホンダNSR500も登場。レプソル・ホンダ・チームのこれまでの活躍を印象付ける発表会となった。