REPORT●伊藤英里(ITO Eri)
MotoGPの最高峰クラスに参戦するドゥカティのファクトリーチームは、2018年シーズン、アンドレア・ドヴィツィオーゾとホルヘ・ロレンソの布陣で挑み、ドヴィツィオーゾはポイントランキング2位、ロレンソは9位でシーズンを終えた。
ドゥカティ・チームが2019年シーズンの参戦体制を行ったのは、タイトルスポンサーのフィリップモリス社の研究所本部がある、スイス ヌーシャテル。チーム名にはフィリップモリス社の新プロジェクト名『Mission Winnow』が付され、『Mission Winnow Ducati team(ミッション・ウィナウ・ドゥカティ・チーム)』となった。
ライダーラインアップは、2017年から2年間続いたドヴィツィオーゾとロレンソの布陣から変更。継続参戦するドヴィツィオーゾと、新加入となるペトルッチのラインアップとなる。
ドヴィツィオーゾは、2019年シーズンでドゥカティ・チームからの参戦7年目。新しいシーズンについて、ドヴィツィオーゾは「今年は去年よりも自信がある」と参戦発表会のステージ上で語った。
「(2019年は2018年とは)また違ったシーズンになると思うんだ。セパンでは新しいバイクに期待したいよね。ともかく、現時点での僕たちのレベルにはとても満足しているし自信があるんだ」
そしてドヴィツィオーゾのチームメイトとなったペトルッチ。2018年シーズンまでドゥカティのサテライトチーム、アルマ・プラマック・レーシングから参戦していたが、MotoGPクラス参戦8年目にして、ついにファクトリーチームのシートを手にした。
「テストはとてもエキサイティングだったよ」と、ファクトリーバイクに乗った感想を語るペトルッチ。
「とても力強さがあった。いい感触を得ることができたんだ。リラックスはできなかったけれどね。セパンテストが待ちきれないよ。(ドヴィツィオーゾは)このドゥカティ・チームでの目標だよ。彼とチームメイトになれてうれしい。とてもクレバーだし、すばらしいライダーだからね」
ドヴィツィオーゾ、ペトルッチと新しい布陣で挑む2019年シーズン。そのふたりのライダーによって、ドゥカティファクトリーのMotoGPマシン、デスモセディチGP 19がお披露目された。
『Mission Winnow』のロゴが大きく配され、デザインが一新した2019年のデスモセディチGP。全体的に赤の配色が大きいマシンカラーとなった。
ミッション・ウィナウ・ドゥカティ・チームが、ドゥカティとして2007年以来のMotoGPチャンピオン獲得を目指す。