SPACe_Cの駆動を支えているのは新開発のeパワートレインプラットフォーム。先立って登場していた8kWモーターユニット+8kWモーターインバータユニットの性能を統合、ひとつのユニットとして小型軽量化を図るとともにモーター出力を18kW化した。電源は48V。なぜ48Vなのか、欧州勢の48Vシステムを想定したものなのかと訊いたら、直接的な答えはなかったものの、人体への影響を受けない電圧としたかったこと/高電圧で要するオレンジ色の巨大なケーブルを使いたくなかったことなどを勘案した結果48Vに落ち着いたという、やはり欧州勢と同じ答えが返ってきた。
では、SPACe_Cにはどのようにこれらが搭載されているのか。前後の区別がつきにくい車両だが、片軸がモーター駆動、もう一方の片軸がステアを担っている。駆動軸は左右にモーターを積む方式で、中間にデフ(とご担当者はおっしゃっていたが減速機のことか)を介してトルクを増大させ、車両を動かしているという。バッテリーはリチウムイオン型。18650型円筒電池なのかと思ったら、今回の車両では箱形のものを使用したそうだ。