リコーインダストリアルソリューションズは、ルクセンブルクの車載電子センサー大手であるIEE S.A.との戦略的協業を開始した。

 自動運転技術の進展とともに、ドライバーとクルマの関係は大きな変化を迎えている。従来、運転に関する全責任を負う存在であったドライバーは、自動運転システムの高度化とともに、部分的な責任を担う存在になる。さらに、レベル5 の完全自動運転においては、システムが全ての動的運転タスクを担う存在になる。それに伴い、ドライバーを含む乗員の車内での位置、姿勢の自由度が増し、車内状況をより正確にモニタリング/センシングするニーズが生まれている。




 欧州を中心に強固なグローバル顧客基盤を有するIEE は、これらのニーズに対して、世界トップシェアを誇るシートセンサーをはじめ、ハンズオフディテクションセンサーなどの先進的なセンサーソリューションの量産実績がある。一方、リコーインダストリアルソリューションズは、光学設計技術、各種キャリブレーション技術、リアルタイム視差補正技術などの独自技術の活用により世界最小ADAS用車載ステレオカメラを量産している。




 これらの強みを融合させた両社協業の成果として、車室内センシング用小型ステレオカメラを共同開発した。わずか幅7cm×高さ2cm×奥行4.4cmの小型筐体で、車室内の3Dデータを取得することにより、安全性、快適性などの機能の実現に貢献する。




 本製品は、2019年1月16日~18日、東京ビッグサイトで開催される第11 回オートモーティブワールドのリコーインダストリアルソリューションズブースでの展示を皮切りに、全世界での共同マーケティング活動を実施していく。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 リコーインダストリアルソリューションズ:車載電子センサー大手IEE との戦略的協業を開始