超美品&超レア!! フルノーマルのトヨタ80スープラオーナーはなんと脇阪寿一だった!
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新型A90トヨタスープラの話題で持ち切りだが、そのせいもあってか俄然注目度が上がっているのが先代の80スープラだ。千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイでお会いした脇阪寿一さんに、まさしく脇阪さんの愛車である80スープラについて、話を伺った。
状態が非常にいいクルマが見つかったので、「これは買いだ!」ということで購入したというJZA80スープラ。オーナーは脇阪寿一さんだ。自動車業界には、80スープラをこよなく愛し、自分なりにカスタマイズしながら美しい状態を保っている著名人は多い。織戸学選手は自ら80スープラのエアロパーツをデザインし、販売していることでも知られている。
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いやしかし、ここまでノーマルの状態が美しく保たれている80スープラもなかなか珍しいし、それを脇阪さんが所有しているというのも驚きだ。
「2002年式のRZ、6MT。ツインターボです。タイヤ見てください。ブリヂストンのポテンザRE040ですよ! シートも買ったときにはスレが目立っていたんですが、レカロさんにわざわざ張りなおしてもらいました。サスペンションも当時のままです」と嬉しそうに語ってくれた。
ヘッドライトは交換しているというが、再塗装もサスペンションのオーバーホールも一切行っていないそうだ。
脇阪選手といえば、全日本GT選手権時代に2001年から2006年まで、GT500クラスにトヨタ・スープラで参戦していたことはあまりに有名だ。筆者も当時の活躍は今でもはっきりと記憶している。
特に、2003年第3戦スポーツランドSUGO。脇阪選手が駆るエッソ・ウルトラフロー・スープラと、エリック・コマス選手駆るウッドワン・トムス・スープラ、この2台が文字通りサイドバイサイドで最終ラップの最終コーナーで、上り坂を駆け上がっていったシーンだ。2番手を走っていた脇阪選手が一瞬の隙をついてコマス選手のインに飛び込み、接触しながらトップを奪い、チェッカーを受けた。その直後、砕けて宙を舞ったエアロパーツ!そのときのは映像は、はっきりと思い出すことができる。伝説の名場面だ。
「当時、僕にとってのスープラはやっぱりレース用に乗っていたクルマであって、ノーマルのスープラにはあまり乗らなかったですね。ニュルブルクリンク24時間レースに出るためのトレーニングとしてノーマルでニュルを走りましたね。いま、こうしてノーマルの80スープラに出会って乗っているわけですけど、当時、本当にレースに勝つことだけを目指していたときのこととか、勢いがものすごくあった自分とか、いろいろと考えちゃいますよね」と、当時を懐かしむ。
そんな脇阪さん。果たして、間もなく明らかになる新型A90スープラに乗ってどのような感想を得るのか。ぜひ、新旧を比較しての感想を聞いてみたい。