HBとセダンの両タイプを用意するクルマは、HBの方が印象が強いことが多い。現行アクセラもそうだし、スバル・インプレッサもそうだ。
しかし、グローバルで考えると、「3ボックス・セダンこそが自動車だ!」という市場が多い。とくに新興市場は、ファーストバイヤー(初めてクルマを購入する層)が3ボックスセダンを望むこともあって、セダンを設定するのは、必須とも言える。たとえば、中国では、中国専用車としてHBベースのセダンが数多く売られている。新型メルセデス・ベンツAクラスの場合には、HB、そしてセダン、さらにホイールベースを延ばしたセダンが設定されている。
後席の快適性を重視!! メルセデス・ベンツAクラスに、ホイールベースを60mm延長した初のセダン登場
では、HB/セダンのボディスタイルと寸法を比べてみよう。
まずは、デビューしたばかりのMazda3から。
新型Mazda3のHBとセダンのボディサイズは、セダンの方が全長+203mm 全高+5mmとなっている。ホイールベースは同じだ。同じ魂動デザインといっても、HBとセダンで異なる個性が与えられる。
次はスバル・インプレッサを見てみよう。
こちらは、セダンが全長+165mm 全高+25mmとなっている。Mazda3より全長の延長分は小さいが、セダンはより長く見える。好みの差はあるだろうが、やはりインプレッサは「ハッチバック」のイメージだ。
CセグのHB/セダンの代表格としてメルセデス・ベンツAクラスとアウディA3を選んでみた。CセグHBの王者、VWゴルフも4ドア・セダン版のジェッタやボーラやヴェントといったモデルが存在したが、成功したとは言えない。
Aクラスのセダンは、HBと比べて全長+100mm 全高+23mm。セダンを作り慣れているメルセデス・ベンツだから、Aクラスのセダンのデザインもまとまっていて、違和感はない。
アウディA3の場合は、セダンは、長く低くなっている。長さ+140mm 高さ-45mmだ。A3の場合は、セダンは低い全高と相まってスポーティセダン然としている。
HB/セダンの両ボディタイプを持つモデルで、どちらもカッコいい、美しいというモデルはどれか? 新しいMazda3の場合は、やはりHBの個性が際立っているが、実車を見たらセダンも美しいだろう。やはりクルマはセダン!という人(日本では少数派かもしれないが)にとって、セダンのデザインは重要なのである。
ついにヴェールを脱いだ新型Mazda3(アクセラ)、セダンとハッチバック。デザインはどう違う?
【速報!新型Mazda3デザインチェック】はっきり言って、まだわかりませんでした。 もっとしっかり見てみなければ!「マツダ3(アクセラ後継)」