交換した部品はブレーキパッドをエンドレスCC-Rgパッドにし、タイヤをDIREZZAにしたのみ。あえてノーマルでどんな問題が起きるのか検証しようという狙いだ。
ドライバーはわたくし編集部加茂。美浜サーキットを走った感想だが、まずアクセルONでイン側タイヤの空転が止まらない。これは駆動輪にLSD(リミテッド・スリップ・デフ)が未装着だから。
クルマは曲がるときに左右のタイヤの軌道が異なるので、それぞれがフリーに回転するシステム=デファレンシャルが付いている。しかーし、これがスポーツ走行時にはネックになる。機構的に滑ったほうのタイヤに駆動力が抜けてしまう。つまり、サーキットでアクセルを踏むと、荷重が抜けている内側のタイヤが空転してしまい、前に進まない症状が出てしまうのだ。
これを解消するのがLSD。左右のタイヤに駆動力を伝えるための機構でスポーツ走行には必須のシステムなのである。
とりあえず、トルクフルなK14Cエンジンにおいては、サーキットを走るなら誰もがLSDが必須になると断言しておく。ちなみに本庄サーキットで純正タイヤで走行したら、イン側タイヤのブロックがバンバン飛んでしまったので、本当にLSDをおすすめする。
ブレーキはとりあえずパッドを交換していればOK。サスは動きは大きいが、走れないほどではない。ハンドリングは正直結構イケている!! タイム的にもベストが49.9秒とドノーマルとしてはなかなかのものだった。