REPORT●大家伝(OYA Den)
BMWがインターモト2018でお披露目したのは、新しいR1250GSとR1250RTの2機種だ。どちらも当然のようにボクサーエンジンを搭載しているが、今回のハイライトとなるのが新型エンジンに搭載されるシフトカムテクノロジーだろう。これにより全域でのパワーアップと、燃費&排ガス性能の向上を実現している。
シフトカムテクノロジーとは吸気側のバルブタイミングとストローク量を可変させるとともに、2つの吸気バルブの非同期開放によりスワールを強化。これらによってより効果的な燃焼を可能としたものだ。これに加えてカムシャフトの駆動方式をローラーチェーンから歯付チェーンへと変更している。
また、従来の2つのライディングモードにプラスして、最適なトラクションを実現するASC(オートマティックスタビリティコントロール)、坂道での発進をサポートするヒルスタートコントロールも標準装備となっている点も見逃せない。
オプション設定では、ライディングモード(ライディングモードプロ)、ダイナミックトラクションコントロールDTC、ABSプロ、ヒルスタートコントロールプロ、ダイナミックブレーキアシスタントDBCを選択することもできる。また路面状況等に合わせて自動でダンピング調整を行う新たなダイナミックESA“Next Generation”がR1250RTでも使用できるようになっている。
その他、R1250GSではLEDヘッドライトが標準化。LEDデイタイムライディングライトは両モデルにオプション設定となる。またR1250GSには6.5インチ・フルカラーTFT液晶を装備、R1250RTでは5.7インチTFTカラー液晶×アナログスピードメーター&タコメーターを装備する。