*1 トンネルタイプのビニールハウスを除く
現在、Plantectの病害予測サービスの対象となるハウス栽培作物はトマトのみだが、2019年より順次イチゴとキュウリの病害予測サービスを開始する予定。
日本国内におけるイチゴのハウス栽培市場の規模は約930億円*2、キュウリの市場規模は約1,720億円*2と潜在的な可能性の大きな作物。キュウリは高い湿度を好む作物で、湿度が高いと収穫量が増えるが、病害発生のリスクも高まる。湿度が低くても、別の病気が発生するため、ハウス栽培の作物の中でも特に病害発生への注意が必要だ。イチゴも果実の見た目に影響する病害の発生は収穫量に影響するため、病害予測サービスが収穫量の向上に貢献できると考えている。
現在提供しているトマト向けの予測可能な病害の種類も、灰色カビ病に加え葉カビ病への対応が2018年6月より可能になった。今後はさらに、うどんこ病やすすかび病など予測の対象を拡大する予定。イチゴ、キュウリに発生する病害予測についても、順次拡大させる。
予測の対象となる病害が今後さらに増えるため、病害予測機能の料金を変更した。これまでよりリーズナブルな価格を病害ごとに設定したため、顧客のニーズにもとづき必要な病害予測が選びやすい料金システムになった。「予測の対象となる病害が増えたことで、よりリーズナブルな価格でお客様にPlantectのサービスが提供できることを喜ばしく思います」とボッシュ代表取締役社長のクラウス・メーダー氏は述べている。新しい価格設定は、すでに契約している顧客、新たに契約する顧客の両方に適用される。
*2 自社調査による
販売開始から1年の間に寄せられたユーザーのフィードバックをもとに、Plantectのユーザーインターフェースは改良を重ねている。2018年8月に実装された仕様では、気温、湿度、CO2濃度など様々な数値の表示範囲が広がり、ユーザーによる表示範囲のカスタマイズが可能になった。また、農薬を使用した日、農薬の種類、病害発生日、シーズンごとの栽植密度や収穫開始・終了日などの作付け情報を記録できるようになった。これにより、ユーザーは環境データだけでなく、病害防除の活動についても記録、データのダウンロードができるようになった。
さらに、ユーザーから要望の多かったアラーム通知機能も10月中に実装される予定。気温や湿度などが設定した値を超えると、登録されているメールアドレスにメールが送信され、Plantectのサイトにアクセスしなくても、ハウス内の環境の変化を知ることができる。
ボッシュは、10月10日(水)~12日(金)に開催される「農業ワールド2018」と10月16日(火)~19日(金)まで開催される「CEATEC JAPAN 2018」でPlantectを展示する。農業ワールドでは、プランテクト実機に加え、Plantectを導入した顧客の活用例などを紹介する。
▶︎農業ワールド 2018
- 開催日:10月10日(水)~12日(金)
- 会場:幕張メッセ
- ボッシュのブース:36-48
▶︎CEATEC JAPAN 2018
- 開催日:10月16日(火)~19日(金)
- 会場:幕張メッセ
- ボッシュのブース:A063