リンカーン工場の航空機部品製造ラインでは、繊細かつ正確な塗装が可能な川崎重工製塗装ロボットや、打鋲の対象範囲が拡大したオートリベッター(自動打鋲機)などの最新鋭設備を活用した自動化を推進している。また、長年の量産品事業で培ってきたKPS(カワサキ・プロダクション・システム)の適用により、高品質かつ効率的な生産体制を構築するとともに、米国産の資材・部品の現地調達等により、輸送費やリードタイムの削減に取り組んでいる。さらに、2017年2月に名古屋第一工場内に新設した777X組立工場(ボーイング777X用の前部胴体や中部胴体の製造を担当)と同様に、将来のスマートファクトリー化に向けたICT/IoTなどのインフラ整備も計画している。
□Kawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.A. の概要
①設 立:1981年12月21日
②所 在 地:米国 ネブラスカ州 リンカーン市
③資 本 金:170,000千米ドル(川崎重工100%出資)
④事業内容:航空機用部品、四輪バギー車、レクリエーショナル・ユーティリティ・ビークル、多用途四輪車、パーソナルウォータークラフト「ジェットスキー」、汎用ガソリンエンジン、鉄道車両の製造