140psは先代に比べてわずか4psの向上だ。しかし、注目はトルク。16.3kgmから23.4kgmと大幅にアップした。


車重をトルクで割ったトルクウェイトレシオは41.4kg/kgm。馴染みがない数値だが・・・。

クルマの性能を示すものとしてパワーウエイトレシオがある。


車重÷馬力の数値で、だいたいの運動性能を見極めようという値。


スイフトスポーツの場合、馬力は140psなので、じつは大したことがない。


でも、トルクがすごいのである。


そこでスズキでもトルクウェイトレシオをアピールポイントのひとつにしている。


代表的なスポーティカーとその数値を比べてみると、




<トルクウェイトレシオ一覧>


スバル WRX STI・・・35.6kg/kgm


日産 フェアレディ Z34・・・38.6kg/kgm


スズキ 新型スイフトスポーツ ZC33S・・・41.5kg/kgm


ホンダ S2000・・・56.0kg/kgm


トヨタ 86・・・58.9kg/kgm


スズキ スイフトスポーツ(先代) ZC32S・・・64.4kg/kgm


スズキ スイフトスポーツ(先々代)ZC31S・・・70.1kg/kgm




この数値を見てもらえばわかるだろう。


ZC33Sは、とんでもないマシンなのだ!!


しかも、純正タービンらしく、レスポンスはビンビンだぜっ、と雨上がりの夜空に向かって叫びたくなるくらいの好レスポンスなのも見逃せない。




そして、ターボだから、ターボだから、ターボだから、


ちょっといじるといっぱいパワーが出るのだ!!!




現状でECU書き換えで170ps/28.0kgmくらいまでの出力アップが可能になっている。


すでに純正ECU書き換えが可能になっている点もチューニングの観点から見逃せない。


12万円ほどで大幅なパワーアップが可能なのだ。




しかし、問題点もある。


直噴インジェクターの容量だ。


現在のところ、直噴インジェクターの交換用大容量モデルが存在しない。他車種流用も技術的に難しいという。


となると、噴射できるガソリンの量に限りがあり、理論上200psに届かないくらいが限界になるという。


ガソリンさえもっと入れられれば、ビックタービンの採用や、もっとブースト圧をあげるなどのチューニングも可能になる。




交換用直噴インジェクターの開発に期待だ!!

情報提供元: MotorFan
記事名:「 すごいぞ、新型スイフトスポーツ!! 第4回:トルクウエイトレシオがやばい編!!