■REPORT:石川順一
元全日本ライダー、TKレンタルバイクシリーズ 主宰。2018年は秋ヶ瀬でのシリーズ戦のほか、明智ヒルトップサーキットでの耐久レースも開催する。
モーターファン.jpに寄稿するライター。バイク、クルマ共に大好物だが、ドライビング&ライディングはまだまだ勉強中。今回は編集部から「レースに出て一皮剥けてこい」と白羽の矢が立った。
そんな夢のような話をモーターファン編集部担当から聞いたのは4月も末のころ。都心からもっとも近い埼玉のサーキットで、サーキット初心者向けのレンタルバイクレースが開催されているという。この「TKレンタルバイクシリーズ in サーキット秋ヶ瀬」は、元全日本ライダーの武田雄一さん主宰するレース。実際にアジアでレース車両として使用されていたバイクを使ったワンメイクレースなので、自分で車両を用意する必要がない。しかも、必要ならMFJ公認のツナギやヘルメット、レーシンググローブにレーシングブーツまで一式レンタルしてくれるので、“手ぶらでサーキットデビュー”というのも可能なのだ。
バイクを手放してから早10年。最近では取材でバイクに乗ること機会が増えてはいるが、カメラマンに撮ってもらったライディングフォームは初心者そのもの。もっと上手に、もっとカッコ良くという熱い思いがふつふつと湧き出し、参加を決めた次第である。
私の自宅である東京大田区から、電車とバスを乗り継ぎ約1時間。最寄りのバス停から歩いて約10分。都心の喧騒を忘れ、荒川河川敷近くののどかな農道を越えるとさいたま市のサーキット秋ヶ瀬にたどり着く。ここ秋ヶ瀬は、加藤大治郎選手や阿部典史選手といったワールドクラスのライダーを幾人も輩出した聖地としても知られている。
今回訪れたのはレース前の練習をするため。まったくのサーキット初心者ということもあり、ぶっつけ本番はさすがの私も正直怖い。それに最近は日頃の出不精もあり、階段を上がると息が切れてしまうほど体力が衰えている。
こんな自分で大丈夫か?と少し心配になってきていたところに「安全に楽しくいきましょう!」と朗らかな声で話しかけてくれたのが、本レースのプロデューサー・武田雄一選手。かつては全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐で輝かしい成績を残したレーシングライダーの彼がコーチをしてくれるのだからこれほど心強いものはない。むしろこんな機会はめったにないとワクワク感に変わった。
■開催概要
・開催場所
サーキット秋ヶ瀬
〒338-0824 埼玉県さいたま市桜区上大久保1099
・申込方法
開催日1ヶ月前から受付開始、開催日1週間前の16:00締め切り
現金書留郵便、または事務所窓口にて直接申込の事
・参加費
通常参加費¥35,000-
連戦割り¥30,000-(連続でエントリーされた場合)
(参加費、車両【スズキFU150】レンタル費、車両整備費ガソリン代込)
※転倒1回につき別途¥3,000-、また損害が大きい場合は部品代の実費あり
※車両の割り振りはメンテナンス管理者が実施
・レース前日練習費用
¥15,000-(走行料込み)
※サーキット秋ヶ瀬のライセンスをおもちで無い方はビジター料¥1,000-別途
(車両【SUZUKIFU150】レンタル費、車両整備費込)
※レース参加申込時にレース前日練習の有無を決定
・装備品レンタル料
レーシングつなぎレンタル¥5,000- レーシングブーツ¥1,000- グローブ¥1,000- ヘルメット¥1,000-
・レーススケジュール
【午前】
ライダーズミーティング
↓
タイムアタック7分間
↓
予選レース10周
↓
===お昼休み===
↓
【午後】
決勝レース12周
↓
表彰式
■都内からサーキット秋ヶ瀬へのアクセス
・浦和駅経由
湘南新宿ライン籠原行きに乗り、浦和駅下車。西口の国際興業バス、浦桜13-3大久保浄水場行に乗り、中島で下車。バス停より徒歩10分。
・南与野駅経由
埼京線大宮行きに乗り、南与野駅下車。西口の国際興業バス、志03-3 志木駅東口行に乗り、下大久保下車。バス停より徒歩15分。