STNRG011は、デジタル制御とプログラミングの柔軟性により、すべての負荷範囲で効率と性能を最適化できるとともに、バースト・モード動作を活用して軽負荷時の効率を最大化できる。また、2ピンのUART/I2Cポートを有しており、ホスト・システムから電源の監視と制御が可能。
さらに、LLCゲート・ドライバ、PFCゲート・ドライバ、高電圧起動回路(800V)、ライン検出などの機能も集積されているため、設計のさらなる簡略化に加え、信頼性と耐久性の向上、製品サイズの小型化、ならびに部品点数の削減が可能。また、Xキャパシタ放電回路を搭載しているため、オーディオ・ビジュアル機器やICT機器向けの安全規格であるIEC 62368-1への準拠が簡単になる。IEC 62368-1は、60950と60065の規格を引き継いで作成された米国とEUにおける最新の安全規格。
また、STNRG011には過電圧、過電流、減電圧、サージ、フィードバック切断、アンチ・キャパシティブモード保護、ブラウンアウト保護、ソフトスタートといった、LLCおよびPFC回路の包括的な保護機能も搭載されている。
STNRG011は現在量産中で、SOパッケージ(20ピン)で提供される。単価は、1000個購入時に約1.42ドル。
詳細については、 http://www.st.com/STNRG を参照。