「真夜中のスーパーカー」は愛知発地域密着ドラマとしてNHK名古屋放送局が制作し、「ナゴヤ2000GT」と「ナゴヤLFA」という“架空”のクルマが登場する。
SFシーンは映画「ナイト・ミュージアム」を彷彿とさせ、博物館を舞台にCGを駆使した凝った映像になっている。多くのシーンが“クルマ愛”に満ち溢れたファンタジー作品に仕上がっており、クルマ好きならば思わずニヤリとするセリフや走行シーンも満載である。
では、どんなストーリー展開なのか? あらすじを紹介しよう。
自動車メーカー「ナゴヤ自動車」のカーデザイナーの主人公・白雪(山本美月)は、2000GTを国産車史上の最高傑作として憧れ、いつかは2000GTのようなスーパーカーを作りたいと夢見ていた。そんな彼女が、突然、自動運転の開発チームに異動を命じられる。
ショックを受けた白雪は、ナゴヤ自動車博物館に展示してある2000GTに会いに行く。
そこで2000GTを盗みだそうとする人物・リカルド(上遠野太洸)と出会うと、突然白いレーシングスーツに身を包んだ謎の男(唐沢寿明)が突然姿を現す。
ここからは、夜の自動車博物館を舞台にした急転直下の不思議なストーリーが展開していく……。
今回の放送を前に、山本美月さん、上遠野太洸さん、水木一郎さんによる取材会が実施された。
白雪を演じた山本美月さんは「海外のテイストとはまったく違い、日本ならではのファンタジー作品だと感じました。日本らしい特撮感が出ていて、撮影時には見えなかったCGだったり、2000GTとLFAが戦っている時の音だったり、地域の皆さんが手伝ってくださったり、撮影スタッフの愛が詰まった、おもちゃ箱のような作品です。皆さんも愛して頂けたら嬉しいと思います」と語っていた。