アドベンチャーシリーズの中でもコンパクトな車体で、日本人でも扱いやすいサイズで人気だったF700GSとF850GSがフルモデルチェンジし、「F750GS」と「F800GS」として登場した。F750GSとF800GSはともに新エンジンとなる水冷4ストローク並列2気筒を搭載。排気量853ccとなりボア、ストロークとも変更されている。ただ、両車はエンジンの出力特性を変えることで、その乗り味に変化を加えており、F750GSは最高出力57kW(77PS)/7,500rpmで、最大トルクは83Nm/6,000rpmとなるのに対し、F850GSは70kW(95PS)/8,250rpmで最大トルクは92Nm/6,250rpmとなっている。これは、F750GSは扱いやすいマイルドなエンジン特性、F850GSはオフロードでも力強い走りが楽しめる特性となっているのだ。
もちろん、この両車もABS(アンチロックブレーキシステム)やトラクションコントロールを標準で装備。しかし、新しいF750GSとF850GSはそれだけではない。新たにシフトアシストプロが採用され、シフトアップやダウン時のクラッチ操作が不要となるほか、電子制御サスペンションやクルーズコントロール、さらにキーレスとなっているなど電子デバイスの充実ぶりが半端ない。アドベンチャーシリーズでは上級モデルとなるR1200GS並みの装備を備えての登場となっているのだ。
現時点で発売時期や販売価格などの詳細は未定となっている。しかし、これだけの装備を備えたF750GS/F850GSの登場は、待ち遠しい限りだ。