建物は、スペインの設計事務所MIRALLES TAGLIABUE EMBTが中国と西洋のデザインが融合した建築物をイメージして設計されている。そのキーとなる材料として新日鉄住金の「TranTixxii」のデザイン性が高く評価され、中央広場に面した建物と渡り廊下の外装材として採用された。その優れた意匠性に加え、チタン本来の軽量で安全性が高く、高耐食性能によるメンテナンス負荷軽減、また金属イオンの溶出も殆どないことによる環境親和性が高いポイントも評価された。
調印式は、2018年1月26日に同大学管理学院セミナー室にて行なわれ、復旦大学管理学院からは、陸院長、叶書記を始め20名超が出席。新日鉄住金同席の元で材料供給の調印が行われた。式典では、復旦大学管理学院/陸院長と新日鉄住金上海事務所/村田所長よりスピーチが実施され、陸院長は「新日鉄住金の意匠性チタン『TranTixxii』が採用出来たことは誇りであり、社会の皆様の多大なるサポートに感謝する」とコメントしている。
新日鉄住金の意匠性チタン「TranTixxii」は建材分野において、軽量(比重は、鉄の60%、銅の50%ほど)で「安全・安心」(高所建設作業の効率化・工期短縮、耐震性向上による躯体構造への負荷軽減、環境親和性向上等)に加え、すぐれた意匠性や耐変色性による「LCC改善」(メンテナンス負荷軽減)を実現している。今後も同社は、チタン製品の国内外への普及につとめていく。