実証実験では、道路環境のロバスト耐性についても技術的課題として焦点を当てており、今回開発したインテリジェンス・タイヤを導入し、製品化を進めている。
インテリジェンス・タイヤは、金沢大学・立矢教授らの長年の研究による”タイヤ回転時の側面変形”と”タイヤに作用する鉛直荷重、摩擦力”との相関関係より解明した路面μ値(摩擦係数)の測定技術を基盤としている。同技術では、タイヤ側面の数箇所のひずみが、路面との間に働く鉛直荷重、摩擦力の大きさ、方向との間に高い相関があることを見出し、これまでのタイヤスリップを模擬した実験では、μ値を0.2~1.0程度の範囲において、約0.2の分解能で測定し得ることを確認している。
AZAPAは、インテリジェンス・タイヤによる高い精度の車両運動制御を実現すると共に、タイヤの路面μ値をIoTプラットフォームに集積することで道路のレイティングすることも期待しており、安全な自動運転の環境構築の実現を目指す。