そのため、異常破裂する危険性が高い未改修車は車検を通さない措置を取ることで、一刻も早くエアバッグを対策品に交換するよう促すこととなった。
対象車両は、施行日までに車検時に警告文を交付するなど、すでにユーザーに対して改修の必要性について周知している、2016年4月以前にリコールの届出が行われた、異常破裂する危険性が高い特定のインフレーターを使用したエアバッグを搭載した未改修車約130万台。
これら約130万台は、異常破裂の原因が特定されているか、予防的リコールのうち国内で異常破裂したインフレーターと同じ、2010年以前のSDIタイプ(運転席用)またはSPIタイプ(助手席用)を使用したエアバッグの装着車が対象となっている。
今回の措置に伴い、ユーザーやディーラー以外の整備工場は、自動車メーカーがWebサイトに構築した検索システムを活用し、車検を受けようとする車両が措置対象未改修かどうかを確認。該当する場合には、ディーラーなどで改修を行った上で車検を受けなければならない。
また、車検申請を受けた運輸支局などは、自動車登録検査業務電子情報処理システム(MOTAS)などで自動判定し、措置対象未改修車両の場合は車検で有効期間を更新しない対応を取る。
国交省は「本措置の対象車両のユーザーの皆様は、車検の有効期間を待つことなく、一刻も早く改修を行って頂くようお願いします」と述べ、早期対応を強く促している。