昨年と同様、 チームはそれぞれ2~5名のメンバーで構成される必要があり、うち1名を教員とすることも可能だ。
コンテストの構成も、学生にスタートアップ精神で臨んでもらう狙いで、若干変更された。
最初のフェーズで、学生チームは自分たちのプロジェクトを創設し、スタートアップとしてのビジネスモデルを詳細に描く。このフェーズの最終段階では、起業家支援とヴァレオのエキスパートらが9チームをファイナリストとして選出する。
そして今回のコンテストから追加される新たなフェーズでは、ファイナリストの9チームには、まるでアクセラレータープログラムに参加しているかのように、自らのスタートアップを創業するための追加的なサポートが提供される。
その狙いは、プロフェッショナルの手助けを通じて学生に自動車市場への理解を深めてもらいつつ、自らのイノベーションの技術的内容をきめ細かく調整し、最終選考に向けたビジネスモデルと発表内容を練り上げる機会を提供することにある。
2018年の秋、ファイナリストの9チームはそれぞれのプロジェクトを発表します。各チームは持ち時間5分の中で、動画や試作品、デモンストレーションなどを駆使し、審査員に訴えかけることになる。
発表に引き続き、ヴァレオの経営陣と技術およびビジネス部門のリーダーらで構成する審査委員会が上位3チームを選び、賞金総額20万ユーロを最優秀スタートアップと第二位の2チームに振り分けて授与する。これと引き換えに、ヴァレオはスタートアップ各社の株式の5%を取得する。
さらに今年新たに追加されるボーナスとして、これらスタートアップ各社には投資家や世界トップのスタートアップアクセラレーターへの引き合わせが行われる。
第5回ヴァレオ・イノベーション・チャレンジの開催に際し、ヴァレオの会長兼CEOのジャック・アシェンブロワは次のように述べている。
「私たちはこれまでの4年間、熱意に溢れ革新的な発想を持つ数え切れないほどの学生と出会い、彼らとヴァレオのエキスパートは今でも親交を保っています。スタートアップで自らの発案を実用化したいと考えている世界中の学生へのサポートを、私たちは世界レベルで強化したい。そうしたスタートアップが今後の技術界で光り輝く存在になっていくことを願っています」
今年の第4回ヴァレオ・イノベーション・チャレンジには、全世界で5,000人を超える学生が計1,628のチームで、80ヵ国、748の大学・高等教育機関から参加した。