逆転防止機構は、逆回転時に動力伝達を切断するのと同時に、正回転時には極力エネルギーロスを少なくして動力を伝達する必要があり、一方クラッチの空転時の抵抗(空転トルク)が動力伝達に大きく影響することから、空転トルクの低減が求められている。
ジェイテクトは、このニーズに応えるため、一方クラッチのばねの形状(板厚、幅、長さ)を最適化することで、確実なロック機能を維持したまま、正回転時の空転トルクを徹底的に低減した一方クラッチを開発した(従来比1/5・図2)。
また、ばね材質にステンレス鋼を使用し、高い耐久性を確保している。
さらに、外輪はプレス加工を採用することで従来よりも肉厚を薄くし、保持器には金属材ではなく、樹脂材を採用することで軽量化に成功した。
開発した一方クラッチは、
①ばねを最適化することで、一方クラッチの低トルク化を実現
(当社従来製品比1/5)
②ばねにステンレス鋼を使用し、高い耐久性を確保
③外輪のプレス加工採用により肉厚を薄くし、また、保持器に樹脂材を採用することで軽量化
販売目標
50万個/年