JR西日本は、35系客車が鉄道友の会選定の2018年ブルーリボン賞を受賞したことを記念し、12月9日新山口駅において受賞記念式典を開催した。

「ブルーリボン賞」「ローレル賞」は鉄道友の会が毎年1回、前年1月1日から12月31日までの間に日本国内で営業運転を正式に開始した新造および改造車両から選定する賞で最優秀車両に「ブルーリボン賞」、優秀車両に「ローレル賞」が授与される。





新山口駅1番ホームでの受賞式記念式典のオープニングは地元園児 小郡幼稚園の園児23名卒園生10名の33名による合唱で始まった。





須田寛鉄道友の会会長より来島達夫JR西日本代表取締役社長へ表彰状を授与した。





松田清宏鉄道友の会副会長より久保田修司JR西日本鉄道本部車両部長へ記念盾を授与した。



来島達夫JR西日本代表取締役社長による受賞者挨拶。



須田寛鉄道友の会会長、久保敏鉄道友の会副会長、柚原誠鉄道友の会副会長、村岡嗣政山口県知事、藤原孝行島根県副知事、渡辺純忠山口市長、下森博之津和野町長、尾藤千秋新潟トランシス代表取締役社長、来島達夫JR西日本代表取締役社長、久保田修司JR西日本鉄道本部車両部長の10名によりテープカットを行った。



須田寛鉄道友の会会長、松田清宏鉄道友の会副会長、来島達夫JR西日本代表取締役社長、久保田修司JR西日本鉄道本部車両部長、賞状と記念盾を持って記念撮影を行い、10時33分閉式した。



10時49分、山本勝文JR西日本新山口駅長が出発の合図を送り、D51形200号機がけん引するSLやまぐち号は津和野駅へ向けて出発した。



最新の車両で採用されているシステムを最大限活用しつつ、外観、内装は旧形客車の印象を視覚的に感じられることを目標にし、「最新技術で快適な旧形客車の再現」をテーマとしている。


ベースとなった車両の外観が可能な限り忠実に再現されていて、茶色の塗色と相まって蒸気機関車牽引列車にふさわしいものとなっている。



蒸気機関車の動態保存列車は機関車だけでは成り立たず、牽引される客車の確保は重要な課題となっている。

35系客車は開発コンセプトを高いレベルで具現化した点や蒸気機関車列車を永続的に運行するための一つの方向性を示した、という点を高く評価し、ブルーリボン賞に選定した。



今年の候補車両は18形式 、最優秀車両「ブルーリボン賞」は西日本旅客鉄道 35系客車 、優秀車両「ローレル賞」は東日本旅客鉄道E353系、東武鉄道500系、鹿児島市交通局7500形が受賞した。



「ブルーリボン賞」受賞記念式典当日のSLやまぐち号をけん引するD51形200号機には特製のヘッドマークを掲出して運転した。



情報提供元: Ex-Train