- 週間ランキング
ジュークというネーミングは、アメフトなどのスポーツでディフェンスを「軽快にかわす」を意味する英語から付けられたという。
もとより目を惹くスタイルは、上半身はスポーツカー、下半身はタフにSUV。ラリー車にも相通じる丸型のヘッドランプ、高い位置に置かれた先鋭的なフロントコンビランプ、力感タップリの前後フェンダー、スポーツカーテイストのブーメラン形状のリアコンピランプなどが絶妙なバランスで独自のルックスをアピールしている。
ルックスのせいかボディのサイズ感は大きく思えるが、実際にはデュアリスよりもひと回りほど小さい。
インテリアは精密機械を思わせるメカニカルな造型を狙ったもの。バイクの燃料タンクをモチーフにしたセンターコンソール、同じくバイクをイメージさせるフローティングバイザーを備えたシリンダータイプのメーター、手前にグッとせり出したセンタークラスターなどが実に特徴的だ。
アイポイントは高めに設定し、ボンネットフードが視界に入るなど運転のし易さに配慮。同時にドアのウエストラインを高めにして包まれ感を出し、ヒール段差はハッチバックモデルとほぼ同等とすることでスポーティ感覚の高いドライビングポジションを実現している。
空調操作とドライブモード選択を共通のインターフェース上で操作するインテリジェントコントロールディスプレイは注目の先進装備だ。ドライブモードはエコ/ノーマル/スポーツの3モードの選択が出来る。
パワーユニットは、ティーダなどに搭載済みのHR15DE型ながら、世界初のデュアルインジェクターを採用。吸・排気ともに可変バルブタイミング機構を備え、動力、環境性能ともに向上している。
ミッションはジャトコと共同開発した副変速機を備えた新世代エストロニックCVTだ。スズキ車に搭載のCVTとも基本的には同じものでリニアな加速感や高速での優れた静粛性、小型、軽量などのメリットを備えている。
なお、秋には1・6ℓターボ搭載車が投入されることになっており、エンジン、足まわりともにスポーツ度を高めた仕様になる模様だ。
内外装ともに、一部ボディ同色としたフロント、リアのアンダーカバーをはじめとして、リングイルミフォグやLEDデイライト、ウインカーミラー、シートカバー、フロアカーペット等、トレンドを意識したディーラーオプションが豊富に設定されている。
※記事の内容、価格、スペック等は2010年6月のジュークデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。