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2代目ヴェゼルはどんなクルマ!?
ボディ同色グリルによるシャープなフェイスとファストバックデザインの流麗なフォルム、最先端の予防安全装備も身に着けて、ワールドプレミアを果たした2代目ヴェゼル。グランドコンセプトは“日々の生活の楽しさを増幅”させる「AMP UP YOUR LIFE」。今月4月発売を前に、その一端を先行レポート!
昨年11月時点で世界累計384万台という成功作を受け継ぐ新型は、キープコンセプトであっても不思議ではないが、新型はボディ同色のルーバーグリルを採用したフロントマスクにするなど、ブランニューモデルかと思うほどの激変ぶりだ。ボリューム感を増したフロントノーズは、Aピラーを後方に引いたこともあり伸びやかになり、つながるルーフラインは、クーペクロスオーバーからSUVらしい水平基調になった。左右がつながるテールランプなど、最新の流行も採り入れられている。
新型の激変ぶりについてエクステリアデザイナーは、グローバルでは押し出し感やボリューム感が足らないという声があったと明かす。また、ユーティリティ性に定評のあった初代の後席をより快適な空間とすることで、「長く乗っていたい」と感じさせるアプローチが取られたそうだ。
インパネは水平基調のシンプルな造形を基本として、中央に車載通信モジュールを内蔵するセンターディスプレイを配置する。質感、先進性の高さも兼ね備えている印象だ。乗降性も上々で、前後ドア下側はカバーが覆っていて、ステップも乗員の足元も汚れにくい配慮がされている。
前席はシートサイズが大きく、厚みもありホールド性と快適性のバランスもいい。後席はルーフラインが水平基調になり、サイドウインドウが広くなったことで、初代にあった閉塞感が解消されたのは朗報。前席下に足が入るのはもちろん、前に行くほど高くなっているので、オットマンに足を置いているような座り心地になる。クラストップレベルの後席足元空間は健在だ。
また、後席はチップアップ&ダイブダウン式で前後スライドはしないが、低くてフラットなまま荷室奥行きを拡大できる。なお、テールゲートがかなり寝かされたこともあり、荷室容量は少し減ったそうだが、現行フィットと同様に容量のみを追うのではなく、開口部の広さなど積載性の高さを重視した結果。
ほかにも、テールゲート裏側にトノボードが装着され、荷物を出し入れする際に干渉しないなど、新しいアイデアも盛り込まれている。また、上級仕様のテールゲートは電動開閉式で、予約クローズ機能も追加され、閉まるのを待たずにすむようになっている。
パワートレーンは2モーターハイブリッドの「e:HEV」と純ガソリンエンジン仕様で、共に1.5L。駆動方式はFFと「リアルタイムAWD」を設定する。そのほか、年6回の「自動地図更新サービス」、ブラインドスポットインフォメーションの追加、アダプティブクルーズコントロールに渋滞追従機能が加わるなど、コネクティビティ、先進安全装備も大幅にアップデートされている。
新型ヴェゼルのエクステリアデザインで最も目を惹くのは、一見グリルレス風なボディ同色グリルの顔つきだろう。現行フィットと同じ流れに沿うだけでなく、EVが普及する中、グリルレスに対して抵抗感が薄くなっていることもあり採用されたという。新型に対してホンダアクセスは、2タイプの純正アクセサリースタイリングを提案している。
「Urban Style(アーバンスタイル)」はその名のとおり、都会的な洗練された印象を大事にしたそうで、クーペらしさを強調するパーツが用意。ノーマルのボディ同色グリルから一転、メッキ加飾が際立つフロントグリルをはじめ、フロントロアスカート、フォグライトガーニッシュ、サイドロアガーニッシュのほか、Cピラーにも印象的な専用デカールを配置する。リアビューもテールゲートスポイラーやロアスカート&ガーニッシュ、エキパイフィニッシャーなどにより、上質でありながらもグッとスポーティな佇まいになっている。先代の「RS」に乗っているのなら、こちらに惹かれるという人も多そうだ。
もう1台の「Casual Style(カジュアルスタイル)」もフロントグリルとテールゲートを備え、ドアミラーやフロントロアスカート、サイドロアガーニッシュなどにカッパーブラウンのアクセントカラーを配置した。ノーマルの印象をより残しつつ、さり気なく個性を演出できる純正アクセサリースタイリングとして提案されている。
■■Urban Style■■
■■Casual Style■■
スタイルワゴン2021年4月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]