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三菱/デリカD:5
積んで運ぶというミニバン的要素に加え、オフロード性能の高さも兼ね備えた比べるモノがない貴重な存在として、14年もの長きに渡り支持されているD:5。その現行車とはどんなクルマか。まずは見所をおさらいだ。
コアなファンから根強く支持される一方で、車両販売としては苦戦していたことは事実であり、登場後最大規模となる2019年2月の改良で、三菱のデザインアイコンとして統一化が図られている、あの「ダイナミックシールド」フェイスへと刷新されたほか、通常マイナーチェンジでは大胆に変更しないコクピットまわりもてこ入れされるなど、パッと見ではフルモデルチェンジ並の改良を受けている。
その反面、強靱さを誇る環状骨格のボディは継承され、評価されてきたパワフルなディーゼルエンジンもさらに進化。駆動は4WDのみと、デリカらしさもしっかりと継承。
見た目の雰囲気こそアルヴェル並の高級路線へとシフトされているが、中身は従来通りのデリカの魅力を踏襲している。
編集部ではこの大改良以降を便宜上 「新型」もしくは「後期」と呼ぶ。ここで注意したいのが、当初継続販売されていたガソリン車。従来の見た目のまま販売を続けていたが、ディーゼルが以前から売り上げの9割りを誇っていたという事実もあり、2019年の後半に人知れず廃盤に。
以降現在まで、「デリカD:5=ディーゼルターボの4WD」という、他に類を見ない位置付けで、ライバル車不在のまま根強く指示されている。
グレードは大きく2路線に分かれ、標準系のほかに、エアロボディの「アーバンギア」から選べる。両者はルックスと内装色など、見た目の違いに留まり、機能面では同じものとなっている。
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デリカD:5のポイントはコレ
ボディ形状=2タイプ
エンジン=2.2Lディーゼルターボ
駆動=4WD
座席数=7人・8人
●新型デリカD:5、ベースカー見所案内●
新型最大の特徴であるフロントライトは、上からポジション、縦型ヘッドライト、ウインカー、フォグランプ。ハイビーム(内側)の最下段は5つめが光りそうに思えるが、そこはカラ。光源はウインカー以外すべてLEDが標準だ。ボンネットラインに沿うライトはポジション。レンズ内で均一に光るなど先進度も高い。
テールレンズも刷新
“S”のように光るライン状のLED、ポジション、ハイマウント以外、すべて電球。バックドアを横断する直線的なレンズはガーニッシュ。バックランプが埋め込まれているが点灯機能はない。反射板も新型ディーゼル専用だ。
新型ではインジェクターの変更、内部のフリクション低減、燃焼室に手を加え圧縮比を変更。馬力が僅かに下がったが走破性や加速性を司るトルクは強化。同じ型式のエンジンだが、部品の半分が新規という。軽量化により燃費も上昇。ちなみに搭載が遅れていたアイドリングストップ機能も標準となった。
最大トルク380N・m/2000rpm
最高出力107kW/3500rpm
D:5は骨格自体が一般的なミニバンとは大きく異なり、「リブボーンフレーム」と呼ばれる車体のネジレを抑える“肋骨”風の骨格を持つ。現行型では、衝突時の安全性もさらに強化。操縦安定性や乗り心地改善もさらに進んでいる。ノイズ対策もディーゼル関連だけでなく、カーペットの素材変更など、多岐に渡る。
自慢の4WD 性能をフル活用できる、シーンに応じて切り替えができるマルチモードが搭載されている。燃費重視なら「2WDモード」、走行安定性なら「4WDオート」、未舗装路などの高いトルクが必要な場合は後輪の駆動力をさらに高くする「4WDロック」がそれ。切り替え操作もダイヤルを回すだけと簡単だ。
マイチェンではほぼ手つかずであるケースが多いインパネも全面的に刷新され、高級ミニバン路線へと雰囲気をシフト。サバ杢と呼ぶ木目調のアクセントを効かせ開放感を演出するなど、従来のオフっぽいイメージはなくなっている。メーターが変わり、ステアリングもダイナミックシールド仕様に! シフトまわりも刷新された。
全車一律 12.6㎞/ℓ
*WLTCモード
燃料満タンで約6720円
*軽油全国平均105円で算出*タンクは64L
間接照明
オンオフできる天井照明のほか、シフトまわりを照らすダウンライト、コンソール後方から床を照らすライトと、ムーディーな間接照明が備わる。標準は一部だが、オプションで追加する場合は、点灯色の変更も可能。
便利フック
新型にはアウトドアユース等に便利な機能もしっかりと残されており、ロープを使ったり、フックを引っ掛けたりできる便利なフックが合計20箇所も。デッドスペースとなりがちが天井だけでなく、フロア側にも備わる。
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