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名門プロショップとして、パーツをプロデュースするメーカーとして、20年もの実績を持つアヴァンツァーレ。
とくに30系は、ドレスアップはもちろんチューニングパーツも数多くラインアップしている。
そんな、アヴァンツァーレがとんでもないアルファードを作り出した。
アヴァンツァーレ・アデッソのフルエアロに身を包むパールの1台。
レオンハルト・グラウベの21インチがリム被りする程の車高短フォルム。
フロント8POT、リア6POTのビッグキャリパーがスポークのスキ間から顔をのぞかせ、只者で無いオーラをプンプン放つ。
ドレスアップマシンとして超一級品であることは間違いない。
コイツがスゴイのはチューニングマシンとしてもS級である所だ。
それはボンネットを開けるとすぐに分かる。
明らかに純正とは違う、うねるようなパイプ類。
そう、過給器チューンが施されているのだ。
これはHKSのGTS7040をベースにしたS/C(スーパーチャージャー)仕様。
さらに、驚くのはベースのエンジンが3.5Lであること。
トヨタの名機3.5L/2GRエンジンは、後期モデルは出力が301PSにも至る。
これをS/C化している。
吸気系はブリッツの剥き出しエアクリーナーと、HKS R35GT‐R用のインタークーラーを前置きでレイアウト。
車種別キットなど存在しないので、パイピングはワンオフ。
排気はフロントパイプからテールエンドまでに及び、全てアヴァンツァーレ製をセット。
そして、HKSのFCON iSで、燃調等を制御し、現車合わせでセッティング。
パワーは未測定だが、約60~70PSの馬力アップを達成していると推測される。
301PS+70PS=371PS。
これは国産車であればニッサン・フェアレディZを上回り、外車ならBMW・M2の馬力に匹敵するパワー。
同門トヨタののスポーツカーでいえば、GRスープラ(90)初期の最上位グレード RZに搭載されていた3.0L直6ターボ 340PSをしのぎ、その現行型387PSに迫る!
サーキットでコンマ1秒を競うワケでもないのに、あきらかに過剰、そして不要。
だが、この余裕がイイのだ。
一見するとオシャレなドレスアップカー。しかし、中身はバケモノ。
このギャップがクルマ好きの食指を刺激すること間違いなし。
30アルヴェルに強いアヴァンツァーレの技が可能にしたモンスターな1台。
円熟のアルヴェルカスタムも遂にココまで来た。
その話題性も飛びきりの一流だ。
問:
アヴァンツァーレ 042-531-1916 https://www.avanzare.co.jp
スタイルRV Vol.149 トヨタ アルファード & ヴェルファイア No.15 2020年12月26日発売号 より
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