ディーラーで買えるエアロキット 人気の理由を紐解く


MODELLISTA & GR PARTS

モデリスタ & ジーアールパーツ



モデリスタとGRパーツ。トヨタ車用のカスタマイズパーツを手掛ける直系ブランドだ。モデリスタがドレスアップ指向なのに対し、GRパーツはスポーティな方向性。いずれもユーザーから非常に高い支持を得ている。ここでは、その人気の秘密を紐解いていく。

モデリスタ グランブレイズスタイル





いまモデリスタ&GRパーツが人気だ。その理由はなぜか?それは愛車を個性的に彩りたいと考えているユーザーのニーズを的確に捉えているからにほかならない。


一昔前の純正エアロといえば、大人しめのデザインが常。カスタム指向の強いオーナーにとってはモノ足りなさもあった。しかし、ここ数年のモデリスタやGRパーツ(旧TRD)は、そうした守りの姿勢から、一転して攻めの姿勢へとシフトしたかのように見える。そして、その戦略は間違いなく成功を収めている。なにせ、いまやモデリスタやGRパーツ用をカスタマイズする専用パーツまで登場しているほどなのだ。


成功の理由のひとつに、コンセプトの明確化が挙げられる。新型ハリアー用のエアロとして、モデリスタは近未来を感じらせるデザインをテーマにした「GRАN BLАZE STYLE(グランブレイズスタイル)」と、煌めきに溢れるプレミアムスタイルを目指した「AVАNT EMOTIONАL STYLE(アヴァンエモーショナルスタイル)」を展開。


さらにスポーティなGRパーツも加えると計3タイプのエアロスタイルを用意する。それぞれのデザイナーが意見交換をしながら、テーマに沿ったスタイルに導くべく、まい進しているのだ。


それを具現化するアプローチについても、並々ならぬものがある。例えば「AVАNT EMOTIONАL STYLE」では先進性を高めるべく、リップスポイラーの両サイドに乳白色のLEDを埋め込み、さらにブルーに着色したメタル調のアクセントを加えた。


当然、パーツの構成点数は増えるが、先進性を高めるためには妥協はしなかった。その甲斐もあって、かつてない立体感を演出することに成功している。

モデリスタ アバンエモーショナルスタイル


また躍動感に溢れるフォルムが印象的な「GRАN BLАZE STYLE 」は、高級感を高めるべくメッキを多用するが、これも緻密な計算の元で成り立っている。それを後押しするのが最先端の3Dソフトウェア。造形のみならずメッキの写り込みまで検証することで、どれくらいの角度なら美しく煌めくかなどを導き出しているのだ。


まさに驚きのこだわりようだが、GRパーツも負けてはいない。例えばサイドステップの裏側にはフタをすることで、フロア下の空気がスムーズに横から抜けるように設計。さらにディフューザーはマフラーのタイコと繋がるような形状とし、積極的に空気を抜くことで、ボディの浮き上がりを予防している。


GR PARTS

このように見えない所まで妥協なく作り込む。カスタマイズシーンの一歩先をいくモデリスタとGRパーツのエアロが絶大な支持を集めるのには、確かな理由があるのだ。


エアロの影がメッキに写り込むと、実際の造形と見え方が変わってきてしまうこともある。そこで、専用の3Dソフトウェアによりエアロ装着時の陰影の付きかたやメッキへの写り込みを再現して、美しく見えるデザインに仕上げていく。

細い積み重ねが肝心という空力の世界。GRパーツは評価ドライバーとディスカッションを重ねながら最適なエアロチューンを施している。路面に張り付くような安心感の高い走りが味わえる。

GR ディスチャージテープ


ボディの帯電を取り除き、空気の流れをスムーズにするアルミテープは、クルマの四隅に貼るのが理想。じつはGRパーツのフロント/リアスポイラーの裏側にも貼り込まれているとか。1台分4枚セット=1万1000円(大)/5500円(小)。


スタイルワゴン2020年10月号より



[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]




情報提供元: ドレナビ
記事名:「 【カスタムcolumn】モデリスタやTRDはなぜ人気!? 以前の純正エアロにはなかった“攻め”がウケてる