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カローラ クロスは、タイを皮切りにグローバルでの販売が予定されている、カローラをベースとしたコンパクトSUVだ。
車名はクロスオーバーモデルを連想させるが、外観やパッケージングはRAV4を小型化したような完全なSUVスタイルに仕上がっている。
全長や全幅はC-HRよりも僅かに大きくなるものの、日本にもピッタリの扱いやすいサイズ感といえるだろう。
インテリアの基本デザインはベースのカローラに似てはいるものの、メータークラスターやセンターコンソールカは専用にデザインされている。
全高がC-HRよりも70㎜高くなるため、室内はC-HRやヤリスクロスよりも大幅に広くなっており、特に後席の居住性や視覚的な開放感は、両車よりも断然優れている。
リアサスペンションには新型のトーションビーム式を採用することで、ラゲッジスペースへのサスペンションの張り出しを抑え、クラストップレベルとなる487Lの荷室容量を実現している。
最小回転半径も5.2mと小さく、運転席からの視界も開けているので、カローラの名に恥じない優れた実用性を備えている。
先に公開されたタイ仕様のモデルでは、パワートレーンは1.8Lガソリンと1.8Lガソリン+モーターのハイブリッドが設定されていた。
おそらく日本仕様も同様の2タイプのパワートレーンが用意されるのではないかと思われる。
タイでの発売時は2WDだけの設定だったが、SUVなので今後は4WDも設定されるだろう。
日本での発売時期は、9月初旬にヤリスクロスが発売される関係上、早くても年末か来年初めあたりになるのではと予想されている。
プラットフォームは、TNGA(GA-C)を採用。前後のフェンダーが力強く張り出し、アクティブな雰囲気を演出している。
インパネまわりの基本デザインは他のカローラシリーズと共通だが、細部は専用にリデザインされている。コックピットの視界は良さそうだ。
ハイブリッド仕様のメーターパネル。スピードメーターを中央に、左側にエネルギーメーター、右側に燃料&水温計を配置する。
シートは前後ともヘッド&フットスペースも十分で、見晴らしも良い。子どもを抱えての乗降を想定して、後席の開口は広くとられている。
大人5名が乗車してもクラストップレベルのラゲッジスペースにフルに荷物を積んでも問題のないパッケージングとなっている。
ラゲッジスペースは、パンク修理キット装備車なら487L、テンパータイヤ搭載車でも440L(いずれもタイ仕様)の容量がある。
【SPECIFICATION】
グレード名 ハイブリッド車(タイ仕様)
全長×全幅×全高(㎜) 4460×1825×1620
ホイールベース(㎜) 2640
車両重量(㎏) 1385
エンジン排気量・種類 1798cc・直列4気筒DOHC+モーター
最高出力[kW(㎰)/rpm] 72(98)/5200
最大トルク[Nm(㎏ f・m)/rpm] 142(14.5)/3600
モーター最高出力[kW(㎰)] 53(72)
モーター最大トルク[Nm(kg・f m)] 163(16.6)
乗車定員(名) 5
最小回転半径(m) 5.2
タイヤサイズ 215/60R17 or 225/50R18
問:トヨタ自動車お客様相談センター 0800-700-7700
http://toyota.jp
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