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2019年11月に開催されたロサンゼルスオートショーで世界初公開となったRAV4のプラグインハイブリッド車(PHV)。
昨年のリリースでは日本は夏発売予定となっていたが、少し早まったようだ。
先の6月8日に、めでたく発売となったからである。
PHVは、RAV4のガソリン車が持つ走行安定性や旋回性などの基本性能に、ハイブリッド車が持つスポーティな走行性能をプラス。
そこに、新開発のプラグインハイブリッドを搭載することで、パワフルな走行性能と環境性能を両立できた。
パワートレーンは、ハイブリッド車と同様の2.5Lハイブリッドシステムをベースに、フロントモーターを大容量化。
その結果、フロントモーターは最高出力182㎰/最大トルク270Nmとハイブリッド車を大きく上まわるスペック(リアモーターは最高出力54㎰/最大トルク121Nmは同数値)を達成している。
全高が5〜10㎜高い1690〜1695㎜となる以外は、全長と全幅は同サイズ。
車重は同じ4WD車で200㎏以上重くなるが、走り出しはパワフルなフロントモーターのアシストが入るので、ネガディブに考えるほどではなさそうだ。
PHVの一番のキモである電池は、ハイブリッド車のニッケル水素からリチウムイオン電池にグレードアップ。
肝心の容量も6.5Ahから51Ahに増えただけでなく、電池に蓄えた電力を最大1500Wの出力で外部供給できるのもウリだ。
もちろん電池の充電は、電源ケーブルによる充電も可能になっている。
トヨタSUV初となるプラグインハイブリッドシステムを採用したRAV4 PHV。
多趣味に使えるSUVだからこそ、その存在価値はあるはずだ。
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プラグインハイブリッドシステム
RAV4のハイブリッド車をベースとしたプラグインハイブリッド仕様。2.5Lエンジンとリアモーターはハイブリッド車と同型となるが、フロントモーターは高出力版が搭載される。
インパネ
PHVの識別点は、ダッシュボードやステアリングなどにレッドステッチが入ること。足元にクリアブルー色の照明が標準装備されるのは、最上級グレードの「BLACK TONE」だけだ。
シート
「BLACK TONE」と「G“Z”」は、パーフォレーション+レッドステッチが入る合成皮革スポーツシートになる。前席にはシートを温める機能に加え、シートを冷ます便利機能も備える。
PHVの共通機能
ダイヤル式ドライブモードセレクトの上部には、EV 系スイッチを配置。左がEV/HVモード切り替え(バッテリーチャージモード機能付き)、右がオートEV/HVモードスチッチになる。
AC200V用充電ケーブルと100V用電源プラグコートは標準装備。充電インレットにコネクターを差し込むだけで充電が可能だ。充電インレットは、普通充電のみの対応となる。
大容量バッテリーに蓄えた電力は、外部供給も可能。普通充電インレットに付属のヴィークルパワーコネクターをつなげたり、ラゲッジにあるAC100Vコンセントを使えばクルマが電池に早変わり。
9インチディスプレイオーディオ+6スピーカーは全車標準装備。FM/AMチューナーなどのオーディオ機能を備えるだけでなく、トヨタスマートデバイスリンク、AppleCarPlay、Android Autoにも対応。
【SPECIFICATION】
グレード名:BLACK TONE
全長×全幅×全高(㎜):4600×1855×1695
室内長×室内幅×室内高(㎜):1890×1515×1230
WLTCモード燃費消費率(㎞/L):22.2(EV 走行換算距離95km)
エンジン排気量・種類:2487cc・直列4気筒DOHC+モーター
最高出力[kW(㎰)/rpm]:130(177)/6000
最大トルク[Nm(㎏ f・m)/rpm]:219(22.3)/3600
モーター最高出力[kW(㎰)/rpm]:前:134(182)/後:40(54)
モーター最大トルク[Nm(kg・f m)/rpm]:前:270(27.5)/後:121(12.3)
乗車定員(名):5
価格:539万円
※全グレードでの価格は469万円(G)〜539万円(BLACK TONE)。
問:トヨタ自動車お客様相談センター 0800-700-7700
http://toyota.jp
スタイルワゴン2020年7月号より
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