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シートカバー選びで必ず目にするものの、いまさら聞きにくい素材のポイントを、要点だけを掻い摘まんで紹介します!
車内の雰囲気を一変させ、かつ純正シートの汚れを防ぐこともできるシートカバー。
車種別専用設計で、様々なメーカーからラインアップされているが、それだけにどう選んで良いか、迷ってしまうことも多い。
基本的には自分のクルマの設定があることを前提に、デザインやカラー、価格、好きなブランド等で選んでいくのだが、今回は素材に注目してみようと思います。
シートカバーに使われる素材は大きく3つに分かれます。これからのシートカバー選びのテクニックのひとつとして覚えておくと便利ですよ。
最メジャーなスタンダード素材!
もっとも広く使われているPVCやPUと呼ばれるレザーは、ともにベースとなる布地の上に合成樹脂をコーティング、または貼り合わせて革風に仕上げた、いわゆる合成皮革(=フェイクレザー)と呼ばれるもの。PVC(塩化ビニール)とPU(ポリウレタン)は、塗る樹脂の違いによる。メーカーにより、PVCよりもPUがしっとりとした肌触りや柔軟性、通気性、質感が高いと位置づける場合もあるようだが、同じジャンル内でも現実には様々なグレード(上級のPVCがあれば下級のPVCもあるといったカンジ)があるとされ、一概にどちらがいいとはいえない。耐久性も高く、どちらも手入れがしやすい。
いま話題のアンティーク系は!?
高級路線の証といえば断然コレ!
高級車や上位グレード車で設定される本革は、使い込むほどに風合いや色合いが増していく天然素材。天然素材ゆえ、通気性、吸湿性がいいとされ、市販の本革クリーナーが使える。デリケートな一面もあり、傷が付きやすく、水に弱くシミになりやすいなど、合皮に比べ扱いには少々注意が必要。しかし、“本革”という素材が持つステイタス性は高く、シートカバー各社、上位グレードだけの特別な素材として採用するケースが多い。本革にも種類はいろいろとあり、一概にどの本革がいいとは断言できないが、触感は使い始めがやや硬く、徐々に柔らかくなる印象。長く使ってこそ良さが増す、そんな素材だ。
シートカバーにフル本革はない!?
パウダリーな肌触りはヤミツキ!
本革と並ぶ高級路線素材として注目度が高いのが、スエード調人工皮革。起毛感のある独特な風合いと、優しい肌触りは注目度高く、国内外の高級車にも純正採用されるなどメジャーな素材だ。カラバリの多さ、メンテナンスのしやすさでも知られる。メジャーな所ではウルトラスエードやアルカンターラ、そしてラムースといったブランドが有名。そのすべての技術は日本が出発点となっている。
ウルトラスエードとアルカンターラとは!?
ラムースとは!?
今後増えてくるのでは!? と予想されるのがデニム系。一部メーカーでは、児島産の難燃性デニムを使ったり、濡れた際の色落ちやほかのモノへの色移りの可能性を減らしたデニム風素材「アクアティック」(クラボウ製)を使ったりと、確実に盛り上がりつつあり。
スタイルワゴン2020年5月号より
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