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もしタイヤを交換して音が気になる人は
クルマの異音は、主に運転中に出ることが多いです。普段乗っている時には感じない音を耳で捉えて気付くこともあれば、ステアリングを握っている時などに違和感のある振動が体に伝わってから初めて音が出ていることを感じることもあります。
もし聞き慣れない異音が出たら、クルマに何かあったことを知らせるサイン。ただクルマの不具合を示す音だけではなく、ドレスアップにおいては致し方ないという音もあるため、その違いを理解しておきたいものです。
ドレスアップにおける異音は、足元から発生することが多いです。まずはタイヤ。インチアップした時、純正タイヤと比べると「ゴー、ゴー」とロードノイズが大きく感じることがありますが、それはタイヤの偏平率が薄いことが原因。
タイヤが薄い分、ノイズをよりダイレクトに拾ってしまうことで生じます。見た目重視なら割り切れますが、改善したいならタイヤの偏平率を少し厚くしてみては?
またゴツゴツしたブロックパターンのタイヤは悪路での走破性を重視して作られているため、舗装路ではロードノイズが気になりやすいです。
これに関してはラジアルタイヤに交換することで大抵は収まりますが、無骨な見た目が好きならそのタイヤの「仕様」であることを理解しておきましょう。
ローダウンすると異音が付き物?
ローダウンにまつわる異音も発生しやすいです。例えばカーブを曲がる際にハンドルを切った時「ガガガッ」、またバウンドした時に「シュッ」「ザッ」というような音が出ることがあります。
そういうケースは車高を極端に落としたり、ツライチセッティングを攻めすぎた時に起こりやすいです。ハンドルを切った時に起こる音はタイヤがインナーやフェンダーに干渉した時、バウンドした時の音はタイヤがインナーの上側などに当たった時に出ることが多いです。
もし気になるなら車高のセッティングを見直した方が良いですね。
足まわりの部品に関しても、異音が出る要素がたくさんあります。特にミリ単位で車高を落とせるのが魅力の車高調は、金属部品の塊。
シートやボルトの締め付けが甘かったりすると、「コトコト」といった金属同士が当たる・擦れるような音が出やすいです。
後でトラブルにならないように、車高調を取り付けたショップで定期的に点検してもらいましょう。
またアッパーマウントにステアリングレスポンスが良くなるピロボールが採用されている車高調も、コトコト音が発生するリスクが高いです。
そこは金属部品を使っているだけに、多少の異音は致し方ないところ。ピロブッシュを使用している社外の調整式アーム類も、経年劣化でガタついているような音が出ることが多々あります。
車高調もアームも装着した後は定期的にメンテナンスを行って、もし劣化していたら新品に交換したいですね。
スタイルワゴン2020年5月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]