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今年の3月にオープンしたばかりのサーキットが栃木県那須塩原市にあるサーキット、その運営会社が「サンライズサーキット」。
このサーキットは、有名なレーシングドライバー達の協力のもと、練られたコースレイアウトは競技などのプロユースから、初心者まで楽しめるポイントを押さえた作りとなっているとのコトが特長。
また、全日本選手権も開催されるダートトライアルコースというルーツを持つため、舗装路とダートが一体化した全く新しい形のサーキットであることも、もうひとつの特長です。
このため、舗装路で行われるサーキットでのレースやタイムアタック、ドリフト、ジムカーナの他、ダートでのダートトライアルなどの走行が可能です。
さらに、より観客がエキサイティングできる、舗装路とダートの双方を使った「ラリークロス」という新しい競技を開催することもできるコースとなっているのも新しい見どころの一つとなっています。
そんなコースを運営するサンライズサーキットが、クラウドファンディングを募集しています。
参加者に提供されるコンテンツは、お得な走行券、ドローンによる走行動画撮影券、ネーミングライツ(命名権)など。
目指すのは、ギャラリーや女性ドライバーも快適に過ごせるサーキット・インフラ。
そのために、水洗(多目的)トイレ・更衣室の設置、屋根付き観客席の整備、ウェブカメラの設置などを目指しています。
そう、いまはまだコースとなる部分が整備されたところで、観客席などのインフラはこれから仕上げていくという段階なのです。
そのサンライズサーキットが目指すことのひとつが、モータースポーツに興味がない人たちがフラッと観戦できる場所。
その中には、女性や子供達なども含まれます。
実際、クルマ好きのドライバーがその楽しさを伝えたくてサーキットにパートナーや友人、家族を連れてきても、観覧する場所や、トイレをはじめとしたエリアが厳しい状態で、逆に連れてこないほうがよかった。という状況になることも(最近は各サーキットとも頑張っていると思いますが……)。
そこで、サンライズサーキットは考えました。
「たとえば、カフェのようなスペースでくつろぎつつ、時折走りを観てくれる。極端に言えばそのくらいの雰囲気で、誰かを連れてこられる場所があっても良いハズだ」と。
そして、このような意見に賛同してくれる人たちと一緒にサーキットを作り上げたいという気持ちでクラウドファンディングを始めています。
そのインフラとして整えたいポイントは以下のとおり。
1)女性の方も安心な水洗トイレ
2)更衣室の設置(ドライビングパレット那須にあるキッズルームの活用)
3)屋根付きの観客席(集まった金額次第ですが、可能な範囲で増やしたいです)
4)ギャラリー駐車場の整備
5)インターネット配信設備(ウェブカメラやモニタ)
6)コース内信号機
クラウドファンディングの内容も楽しんで作り上げようという姿勢がにじみ出ているもの。
高価ながらジャンプ台のネーミングライツや、無料ドリンクのタンブラーなどもラインアップに並んでいます。
え? ジャンプ台? と思ったひとはさすがです。
冒頭にも書きましたが、以前は「丸和オートランド那須」と呼ばれており、関東を代表するダートコースでした。
そしてダートトライアルという、未舗装(土、砂利等)の路面をいかに速く走るかというタイムトライアル競技の全日本戦が開催される場所だったのです。
いまでもダートトライアルを開催できるようダート部分も残されています。
この舗装とダートという路面の双方を1台のレースカーを使って走り、そのスピードを競うラリークロスという競技があります。
主に海外で開催されている競技ですが、そのコースの見せ場にジャンプ台があるのです。
サンライズサーキットもこの海外で大人気のモータースポーツを国内へ本格導入したいという夢があります。
その準備として、ジャンプ台がある……というワケなのです。
すでにサンライズサーキットの方針に賛同し、ネーミングライツを取得している会社もあります。
それが、トヨタカローラ栃木。
ネーミングライツにより、サーキットの名称が「GR Garage 宇都宮つくるま工房 つくるまサーキット那須」となっています。
このように、新しいモータースポーツの場所、その場所を作り上げていく活動が始まっています。
そして、実はこの記事では、サンライズサーキットが考えている未来の姿、そのうちのほんの少ししか紹介していません。
いま、この歴史ある場所で新しいサーキットを作り上げようとしているのは、日本のモータースポーツ黎明期に活躍した人たちの子供や孫の世代。
そんな新しい息吹き、スタッフのチャレンジに興味をもったなら、見てみてください。
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